住まいづくりの敷地計画

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こんにちは(^^)/
現役一級建築士のrimorimoです。
「住まいづくり」は一生に一度の大イベントなので、ストレスを抱え込まずに
楽しみながら住まいづくりをしていきたいものです。
約20年間建築に携わってきた私の個人的な工夫も踏まえながらご紹介させてください。

今回は「住まいづくり」の敷地計画について、ご紹介します。

土地の形状・道路の方角などによって、
実現できる住まいに大きな差が生まれてしまいます。
そのことを知っているのと知らないのとでは理想的な住まいづくりをする上で雲泥の差が生まれます。
ご紹介させていただく内容は基本的なことですが、知っておけば土地購入に伴う検討の手助けになると思います。
是非、一読ください。


 敷地の概要、敷地と周辺の状況を調査後、住まいを計画する上で重要となるのが、「土地の形状」と「道路の方角」です。

【土地の形状とは】
文言そのままですが、土地の「形」です。
原則、真四角をお勧めします。
理由は効率的だからです。
例外もあります。庭を作りたい・駐車場を作りたいなど具体的な計画がありましたら、そちらを優先してください。

➀理想的な敷地形状
 道路に面する間口が広く、庭や駐車場計画が可能。
効率的な敷地形状.JPG

②経済的な敷地形状
 道路に面する間口が狭く一見無駄に見える部分を駐車場として使う。
(敷地の無駄をなくす。)
 接道距離が狭くいびつな土地は、土地の評価が下がり、販売金額が下がることがありますので、ぜひチェックしましょう。

経済的な敷地形状.JPG

③非効率的な敷地形状
 使用する用途のないスペースがあると無駄です。
 ご注意を!
非効率的な敷地形状.JPG


次に道路の方角です。道路の方角によって、理想の間取りが実現できるのかが決まってしまうことがあるので、とても重要です。
ここでは、それぞれの方向によってどんな外構計画が可能であるのかをご紹介します。

【道路の方角】
➀南側道路
 建物は北に寄せ、庭とアプローチは南側に配置。
 人と車の動線を分け、庭を確保することが可能です。
南側道路.JPG

②西側道路(東側道路)
 建物を北東(北西)に寄せることで、庭を広くとることができる。
東・西側道路.JPG

③北側道路
 建物を北側に寄せると、南側に庭を大きくとれるが、
 駐車スペースの確保が困難。
 人のアプローチ距離が短い。(道路からすぐ玄関へ)
北側道路.JPG

以上、いかがでしたでしょうか?
「土地の形状」と「道路の方角」によって、住まいの外構計画に与える影響をご紹介しました。
家の形状や総工事費にも影響がでてきますので、
計画的に進めることをお勧めします。

次回は「住まいの間取り」や「ゾーニング」へ与える影響について
ご紹介させていただく予定です。
宜しくお願いいたします。

~次回へ続く~

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