性質や性格は、余程の理由やきっかけがないと変えることは困難です。
特に「性質」とは持って生まれたものである場合が多いので、変えることがほぼ不可能だったりします。
仕事上の適性が問題なら転職すればいい、というのも、果たして解決になるでしょうか。
Aという困りごとを解消出来ても、B/C/D/E/F/G……というように、それまでなかった(今の職場にはない)問題が、新たな環境では起きるリスクもあるのです。
ではどうしたらいいか。
適性を求めるのではなく、
それによって起きた困りごとへの対処方法を考えてはどうでしょうか。
例えば営業成績がよく社歴も長いためににマネージャーになったまでは良かったが、部下のマネジメントが上手く出来ず、正直言って興味がもてない場合。
マネージャーが部・部下をマネジメント出来ないことで起きる問題とは、
①部としての足並みがそろわず、目標(数値)を達成できない
②部下のメンタルヘルスが落ちる
③部内で問題が起きても、統括して解決に当たる人がいない
などが考えられます。
①であれば、メンバー個別の目標値を少なくして自分が多く数字を上げる。
②であれば、産業医や人事部を頼る。
③であれば、自分以外の部内メンバーで「頼られがちな人」に権限を与える。
などが考えられるでしょう。
もちろんこれは
次善策にすぎませんが、
問題が深刻化するのを防ぐことが出来るでしょう。
など、他に要因があるときもあります。
真面目な人ほど原因を自分一人に帰しやすいですが、無理を重ねる前に
冷静に判断出来そうな第三者に相談してみましょう。
仕事は皆で作り上げるものです。自分一人だけが原因、というケースの方が、むしろ少ないのです。