逆に、何が原因かわからないけど、イライラや鬱屈や疲労が溜まって、ため込む器が限界に近づいてくると、何かしらの方法でため込んだストレスを吐き出したい・解消したい、という衝動にかられます。
原因がわからないので、
事後対応するしかない、いわば生活する上での精神的な「残りかす」のようなものです。
これは色んな方法を各自お持ちだと思います。
・筋トレ、運動、スポーツ
・ウォーキング、散策
・ヨガ、ストレッチ
・サウナ、エステ、マッサージ
・カラオケ
・グルメ、お酒の場
・エンタメ(アニメ、マンガ、映画、音楽)
・読書
・寝る
などが多いようです。
ストレスをどうにかしよう、というよりも、疲れた時に合間をみて
好きなことをすると、ため込んだストレス=残りかすが減っている、という状態かもしれません。
①対象がハッキリしているもの=コーピング
②対象がはっきりしないもの=ストレス解消方法
ストレスが高じてどうしても会議に出席できなくなってしまい、直前で同僚に発表役を替わってもらいました。自分は発表する必要がなくなり、それについての緊張は回避できました。
しかし、今後もまたどこかで同じシチュエーションは巡ってくるでしょう。その都度誰かに替わってもらう、というのは現実出来ではありません。
更に、自分の代理で発表した同僚が上司から評価され、大事なプロジェクトの責任者に任命されました。本来なら自分が担っていたはずの仕事を、会議の発表役を回避した結果、逃してしまったことになります。
これは本当に
自分の利益になっている対処法でしょうか。
または、緊張を和らげるために、仕事中にもかかわらずこっそりとお酒を飲んでしまったとします。少量だから周囲に気づかれることはなかったし、アルコールのお蔭で緊張が和らぎ発表もスムーズに行うことが出来ました。
しかしその後、何か緊張する場面になると、すぐにお酒を飲む習慣が付いてしまいました。会議に限らず、顧客に電話する前、上司に話しかける前、初めてのセミナーに出席する前など、飲む頻度が増えていきました。
その結果は言わずと知れています。
緊張への対処法、ストレス解消方法が、
一周回って別のストレスや問題を作り出してしまっているのです。