五月病対策のカギは「いつもの自分」

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年に一度の大型連休が終わろうとしています。考えるだけでブルー…。
しかしそう言ってもカレンダーを戻すことは出来ません。今日はお仕事でも、まだ土日があります。
この三日間でやるべきことは、「頭と体を通常モードに戻すこと」です。

1.自分の「平日」モードとは?

休日と平日とで、時間の使い方も気の持ちようも違うのは当然です。
では、あなた自身の「休日モード」「平日モード」とはなんでしょうか?

ベッドに入る時間・出る時間、起きてすぐやること、朝食の内容、家を出る時間、服装、カバンの中身、家に帰る時間、帰ってからやること、その時考えている内容、などなど。
小さいことも大きなことも、休日とはまるで違うでしょう。

更に他人とも違う。あなただけの「平日モード」があるはずです。
それを思い出しましょう。


2.「通常モード」とは?

もう一つ、この時期に大切なのが、「通常モード」です。
4月から新年度が始まり、季節が冬から春になり、学生さんは学年が上がり、社会人もポジションが変わったり部署が変わったり他の人の異動があったり、またはご家族の進学や就職、転勤で生活リズムが変わった人もたくさんいるでしょう。
新しい環境に慣れるためには、気力も体力もたくさん使います。意識していない部分でも大量消耗しています。
1か月くらいなら、スタート時の勢いでなんとかなります。

そして、ゴールデンウィーク。
踏ん張り続けていた緊張感がいったん緩みます。
この後が勝負です。
連休前のスタートダッシュ時と同じ緊張感と頑張りを今後も続けようとする人は、要注意です。
それは、あなたの「通常モード」ではありません。
「通常モード」とは、心の緊張度と体力の消耗度合いが、3月以前レベルの状態になることです。
つまり、新しい環境に慣れようと無理をする以前の状態を指します。


3.なぜ「通常モード」に戻す必要があるのか

<2>でも書きましたが、4月以降連休前までの頑張りは、短期間だからこそ通用する「異常モード」だからです。

未知の環境は、どう対処すればいいか分からないので、経験と知恵とスキル全開で対処しようとしたことでしょう。それはごく普通の対応です。

しかし、長続きしません。長く続けようとすると心身に負荷がかかります。その結果が「適応障害」です。さらに進むと抑うつ状態からうつ病へ進行するかのうせいがある、とても危険な状態です。

この連休は、その「異常モード」に一区切りつけられる、とてもいいタイミングのインターバル(休憩時間)なのです。


4.4月の頑張りを「棚卸」する

4月いっぱい、新しい環境を手探りで切り抜けましたね。本当にお疲れ様でした。
来週以降の連休明けに向けて、4月の自分の棚卸を行いましょう。

・4月になって起きた変化は何か
・変わったことに対して、どう感じたか
・変わったことに対して、どういう対処を講じたか
・対処方法によって、どんな負荷がかかったか(体力的、精神的、金銭的)
・睡眠の質や食欲、性欲に変化はあるか
・自分で「ちょっと無理したな」と思う対処方法はあるか。
・無理をしてこなした対処方法を止めた場合、代替手段はあるか

など。
棚卸することで、今後は必要ない対処方法等が見つかるかもしれません。
そうした枝葉を落としていきながら、1か月分の経験を元に、自分の平日モードを整理しましょう。
そして徐々に、3月以前の「通常モード」に戻していきましょう。

五月病とは、4月から年度が切り替わる日本特有の言葉でしょう。
新入生や新入社員だけのものではなく、どんな人にも、自分が仕事をしていなくても起こりうる、日常的な危機です。
ここを丁寧に乗り越えて、この先も楽しく過ごしていきましょう。

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