気楽に読んでください、呼吸のおはなし ~その29~

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僕は変人なので(←どんなオープニングやねん)、昨日お伝えしたようなセルフケアを何ヵ月か、下手すると年単位で毎日やってたんです。
体は正直なので、みるみる感覚が育って、それで今の、人様の前に出る程コミュニケーション力を楽しみながら発揮出来る個性を伸ばせたようにも感じています。
でも、変人は直ってませんけど。そして、少々変態でもあるかとは自覚してますが、変質者では無いと思っています。信じて頂けるでしょうか。
すみません。
今日もセルフケアの、よりコアでマニアックなバージョンをご紹介したいと思います。真面目です。
昨日は体の内部に層を見出してずらすように優しい圧をかける事をお伝えしました。
今回も基本はそれなのですが、印象はもっと静かで優しさも格段に増します。
これは、自分の体に共感する位のレベルの話です。
掌を軽く開いて胸にあててみます。
左の胸なら右の掌、右の胸なら左の掌です。
鎖骨の下辺に親指の先と人差し指の先が触れる位、親指の最下部と手首の境界線辺りが胸骨に触れるか触れないか位の位置が良いとは思いますが、これも、体の声を聴いて微調整してください。その微調整のプロセスも味わいながら楽しむような気持でやって頂けると、僕が喜ぶのではなく体が喜んでくれますから。
暫しそのままで、掌を置いて、胸ですから、直ぐ内部には肺がありますから、呼吸の動きが感じ取れるでしょうし、鼓動も感じるかも知れません。
試みに、その掌をちょっとタイトに押し当てるようにしてみてください。
どうでしょう、体は喜んだでしょうか、それとも、窮屈さを訴えたでしょうか。
逆に、少し浮かすようにしたらどう感じるでしょう。物足りなく感じたり、却って自由を味わったりと、色々だと思います。
そんな事を試しながら、今の心地好い接触感を見付けてみましょう。
それでやっぱり、暫し待ちます。
胸、胸郭はどうしたいと言っていますか。
掌にゆだねるような方向性を示して来ることもありますし、その時、肩や背中、特に掌があたっている個所の裏辺りにある肩甲骨の様子はどうでしょう。
呼吸と共に動いてたりするでしょうか。
こんなようなことを、自分なりに色々と感じ味わってみてください。勿論、雑念、そのままで良かったんでしたよね、ここでは。
そうこうしている内に、掌が胸に対しての共感力を醸し出して来る場合がよくあります。
どういうことかと言いますと、生きるという普遍的な意味の延長線上にある体の声に耳を貸すこと、となります。
生命が誕生した頃の生き物がもしも今のヒトの姿形を見ると、奇怪な化け物とでも思うんじゃないかと言う位に、進化し続けた結果としての僕達特有の体があるのですが、水から陸に上がった意味目的、二本足で立った意味目的、背中が空ではなく水平に後方を見ている意味、そんなことを、たった掌と胸の一角で確かめてみようという訳です。
ずっとそうして掌を胸にあて続けていると、手が動かしたくなる、というか、ほんの少し、本当にほんの僅か、ずらすような感じ、もしかすると、実際にはミリ単位も動かさないかも知れませんが、方向性を感知するような、そんな感覚に気付くようになります。
意味分かんないのを承知で書いてます。
ヒントがあるとすれば、そうですね、一先ず本当に、掌をある方向へずらしてみましょう。
その時に、もしも肘側の方向に動かしたら体はどう感じるでしょう。
上に向けてなら、下に向けてなら。
そして、指先の方向、肩先に向けて広げるような方向性を示唆したなら、体にはどんな感じが芽生えるでしょうか。
きっと各方向其々に体の感想が聞こえて来て、最も共感性の高い動きの時に、もう無条件に「そうそう、それそれ」という体のご機嫌な返答が届いて来ます。
それは即ち、呼吸が明るく楽に感じられるということです。
物好きな方は是非、左右両方でやってみてください。
先回りしない、お節介にならない、でも、一人ぼっちにはせずに寄り添う。
促しに気付いたなら共に動いてあげる、或いは動いても良いというメッセージを在り方で伝えてあげる。
それを、感情と密接な関係性を持つ胸という非常にデリケートな場所で行う。
本格的な、セルフケアです。

つづく

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