「父親の食卓」

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【結婚式】





4歳の時
母親が友達の結婚式に行くので
父親と留守番する事になった。

母親は
夕方から正装して出かけて行き
二次会飲み明かして
翌日帰って来るとの事だった。

この時の母親は
今まで見た事ないおシャレをして
いかにも結婚式に行く格好だった。

そして母親は
夕飯の食材を用意し
父親にこれで作る様に言って
出かけて行った。

それを聞いた俺は
父親が料理を作るなんて
滅多にない事だから心配だった。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ

しかし今夜は
母親がいないので
父親の料理を食べるしかない。

父親の料理なんて
滅多にやらないから
絶対美味しくないと思い
ゲンナリしてしまった。


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【買い物】





母親が出かけた後父親は
早速1歳の弟と一緒に
昼寝をしてしまい
退屈になってしまった。

なので俺は
1人でブロックで遊び
1人で戦闘ごっこをして
1人で楽しんでた。

しばらくすると
父親が目を覚まして
俺に「外に出かけよう」と言い
着替え始めた。

俺は
買い物に行くのだろうと思い
ブロックを片付けて
俺も支度を始めた。

そして父親は
弟を乳母車に乗せて
外に出かける準備が完了した。
( ´ー`)フゥー...

俺は
父親と一緒について行き
「どこに行くの?」と聞いた。

すると父親は
「お酒を買いに行くんだ」と言い
凄くニコニコしてた。


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【お土産】





買い物に行った場所は
この時住んでた団地の1階にある
タジマショッピングという
スーパーだった。

ここで父親は
どう見てのも1人分じゃない量の
ビールをたくさん買って行った。
(*´-∀-)フフフッ

それを見た俺は
「今日誰か来るの?」と
父親に尋ねてみた。
( *゚ェ゚))フムフム

すると
「同僚の柴沼さんが来て
一緒にお酒飲むんだ。」
そう教えてくれた。

この柴沼さんと言う人は
良く俺の家に遊びに来てくれて
来るたびにミニカーを買って
お土産として持ってきてくれる。

俺は
その柴沼さんがまた来るので
ミニカーがもらえると思い
嬉しくなってしまった。

そして父親は
ビールだけたくさん買って
おつまみを買わなかった。


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【手抜き】





父親に俺は
「おつまみを買わないの」
そう聞いてみた。

すると父親が
「もうおつまみは
冷蔵庫にあるんだ」と
教えてくれた。

そして家につき
早速父親が夕飯の準備を初めて
お米を炊きだした。

俺は
父親が作る料理が心配で
ずっとそばで見てる事にした。
(*´Д`*)シンパイ

そして父親が
ご飯を炊く為お米を計り
炊飯器に入れる。
(´∀`*)ウフフ

しかし父親は
お米を研がずに
炊飯器のスイッチを入れてしまう。

母親は
いつもお米をしっかり研いで
ご飯を炊くのを見てたから
これが手抜きだとスグに解った。


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【来客時間】





俺は
「父親に研がなくて良いの?」
そう聞いてみた。

すると父親は
「独身時代作ってた料理は
これで十分美味しかったんだ」
そう言って言い訳してた。

この時俺は
「絶対研ぐのが面倒なんだ」と
はっきり確信できた。

そして父親は
ご飯が炊けるまでテレビをつけ
野球を見始めてしまった。
\( 'ω')/

俺は
ミニカーが楽しみで
柴沼さんがいつ来るのか聞いてみた。

父親の返答は
「夕飯のとき来るから
5時頃じゃないか?」と言い
正確な時間を決めてなかった。

ご飯が炊けるまでの間俺は
夜にミニカーで遊びたいから
ひと眠りする事にした。
(ヽ´ω`)フゥ-3


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【こげだらけ】





俺が昼寝をしてたら
級に父親に起こされて
料理を手伝ってくれと言われた
(◎_◎;)ナンダロウ

手伝ってほしい事は
炊きあがった炊飯器の中に
ソーセージとケチャップを入れ
混ぜて欲しいと言う。

なので俺は
父親に言われた通り
ありったけのソーセージを入れて
ありったけのケチャップを入れた。

そして俺は
凄く重たいご飯を両
手で一生懸命混ぜてると
ご飯がこげだらけになってた。

どうやらお米を研がなかったから
炊飯器の周りにご飯が付いて
そのまま焦がして
炊き上がったようだ。

この頃使ってた炊飯器は
東芝から発売された
日本で初めての炊飯器。
( *゚Д゚))フムフム

この炊飯器は
外釜に水を入れ
内釜にお米を入れて炊く
凄く原始的な物だった。


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【こげチャーハン】





俺がある程度混ぜ終わると
父親が中華鍋を出し
炊飯器のごはんを全部入れた!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

それを力ずくで混ぜ始め
火柱を上げて中華鍋を振り回し
凄いエンターテイメントを
始めてくれた。

それを見てた俺は
俺も火柱を上げたくなって
混ぜさせてくれと頼んでみた。

すると父親が俺を抱きかかえ
中華鍋を持たせてくれたが
あまりにも重くて全然持てず
断念してしまった。

その後なんとか完成した物は
半分真っ黒にこげてしまってる
墨色チャーハンが出来上がった!
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

このチャーハンを見て俺は
「完全に失敗したな」解り
父親も「これ食べられないな」
そう言って夕食が無くなった。

仕方ないので我々は
おつまみを夕飯にする事になり
チャーハンも食べられる所だけ
チマチマ食べる事になった。

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