「下目線の家」

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【沈んだ家】





12歳の時
近所に沈んだ家を発見し
驚いてしまった。

この家は
元々誰も住んでいない
2階建ての空き家だった。

家の作りは
築50年以上たってて
完全に老朽化してた。

この家があった事は
以前から知っていたけど
ある日この家の前を通ると
1階部分が地面に沈んでる。

俺は
何があったのか近くに行き
確かめてみる事にした。
( *゚ェ゚))フムフム

すると
地面が陥没してて
中に水が溜まってる。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ

しかし近所の俺の家の水道は
特に止まってなくて
この溜まった水は
水道管の破裂じゃなさそうだった。
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【原因不明】





この沈んだ家の両隣には
2m位間隔を開けて
普通に民家が立っていた。
(*´゚д゚`*)オヤオヤ

この時の状況は
この沈んだ家の地面だけ
ピンポイントで沈んでたのだった。

そして俺は
全く原因が解らないまま
とりあえずその場を離れた。

翌日また俺は
原因が知りたいので
この沈んだ家の所に行き
もっとよく見てみる事にする。

すると
役所の人らしき人がいて
沈んだ家の事を
専門家と調べてるようだった。

俺は
原因が知りたくて
沈んだ家にいた人達に
原因を聞いてみる事にした。

そして
原因を聞いてみると
「全く解らない」と答えた。
フシギ(*´Д`*)


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【危険地帯】





俺は
学校の帰り道
この沈んだ家の前を通るので
毎日状況を確認してた。

そしてある日
沈んだ家の両隣の家の窓を見ると
家具が無くなってて
引っ越し準備をしてるようだった。

そして沈んだ家を見てみると
「立ち入り禁止」の看板があり
両隣の家のまで丸々
黄色いテープで囲いがされてる。

どうやら区は
早急にこの沈んだ家を撤去する為
両隣の人達に
引っ越し要請をしたようだった。

両隣の人達は
突然家が沈んで危険地帯になり
引っ越さないとならないなんて
とんだ災難だと感じる。

そして1週間後
両隣の人達が引っ越して
工事が始まった。
( ´Д`)=3 フゥ

工事方法を見てみると
どうやら両隣の家を完全に残して
沈んだ家だけ撤去するらしい。
( *゚Д゚))フムフム


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【原因究明】





この時俺は
両隣の家が潰されずに済み
この家族がまた戻ってこれる事に
ホッとしてしまう。

この工事現場には
交通整理の警備員がいて
この人に沈んだ家の事を聞いてみた。
( *・ω・)bナンデ?

するとこの家は
昭和初期の戦前に建てられ
土地と建物の持ち主が解らない。

なのでこの家だけ
勝手にいじる事が出来ず
ずっと放置されてた。
オロ((ヾ(*'д';*)ノシ))オロ

その為
ライフラインを引く事も出きず
ここだけ水道管やガス管や電気
何も通ってないと言う。

そして
当時の建築基準だから
地面を固めたりしてない。

なので地面の土に
雨水がしみ込んで溜まり
土台の土が柔らなくなって
沈んでしまったらしい。


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【不動産の闇】





この警備員に俺は
この土地が今後どうなるか聞くと
「持ち主を探して責任取らせる」
そう言ってた。

この時俺は
「きっと管理責任取らされ
罰金じゃ済まず逮捕だな」
そう感じてしまった。

その後
無事に工事が完了し
完全な更地になってしまってた。
(ヽ´ω`)フゥ-3

この頃には
両隣の家の人も戻れたようで
家に明かりが付くようになる。
(((o(*゚▽゚*)o)))

そして数か月後
この更地に豪華な家が建ち
誰かが住むようになってた。

しかし
この沈んだ家の跡地に
新しく住み始めた人達は
以前の事を知ってるのだろうか?

この頃の不動産は
とてつもなく闇深い分野だから
絶対知らずに住んで
嘘をつかれたに違いない。

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