「海の眼差し」

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【枕投げ】





10歳の時
臨海学級で海に行って来た。

1日目は
海で気分良く遊べ
2日目は
クラゲに刺されて意地で遊んだ。

2日目の夜
女子と枕投げを行う事になった。
(*´▽`*)

この時
男子半分が女子チームに行く条件で
枕投げをしてくれると言う。

女子半分は
男子チームに来ないので
女子チームが圧倒的に人数が多い。

そして
みんな廊下に出て
枕投げが始まった!
ヾ(*´∀`*)ノ

始まった瞬間俺は
枕を女子チームに投げたが
女子チームからのまくらが
マシンガンの様に飛んできて圧倒される!


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【敗北】





それもそのはず
圧倒的に人数が多く
半数の男子も容赦なく枕を投げてくる。

しかし男子達は
半数に分かれたせいか
誰が女子チームの男子か
解らなくなってきてしまった。

そのせいで
男子同士が個人個人誰にでも
枕を投げ始めてしまった。
ヽ(#`д´#)ノフンガ‐!

女子は
男子同士が枕を投げ合ってる横から
枕でボコボコ叩いてきて
女子に殴られた男子が逃げまくってる。

中には
女子に後ろからズボンをつかまれ
半ケツ出されてボコられてる子もいた。
ギャー!ε=ε=(*ノ>Д<)ノ

そして男子チームは
どんどん男子部屋に追い込まれて行き
女子の強さに圧倒されてしまった!

結果男子は
敵味方関係なく男子部屋に追い込まれ
皆「ごめんなさ~い!」と謝はじめて
女子の猛攻に敗北した。


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【お土産商店街】





枕投げの勝敗が付いた時は
夜の10時過ぎになっていて
就寝時間の9時を過ぎていた。

しかし先生は
この事に何も言わず
枕投げが終了した頃に来て
「終わったら就寝して~」と指示された。

このとき男子は
「やっと悪魔の拷問から解放された~!」
そう感じて急いで寝る準備をし
とっとと寝てしまった。

翌日の臨海学校の最終日
海に行かずに市街に行って
お土産を買う予定になっていた。

この日我々は
帰り支度をして
バスに乗り込み市街に向かった。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

市街に到着したら
お土産専門の商店街が遥か先まで続き
下田の観光街の広さに驚いてしまった。
∑(゚Д゚)スッ、スゲー!!

俺にとって
このお土産商店街が
遊園地に見えてしまい
ワクワク感が止まらない。


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【アジの開き祭り】





俺は
お土産屋で色々欲しい物があったが
全部高くて買う事が出来ずに
お小遣いの少なさに悲しくなってきた。

そんな中
予算内で買える欲しい物が1つあった。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

それは
からくり箱という物で
箱枠を立体パズルの様に動かさないと
開けられない箱だった。

俺は
からくり箱を1個買ったが
少しお小遣いが余ってくれた。

その余ったお小遣いで
更にもう少しお土産を買う事にし
商店街を歩いてたら
予算内に収まる丁度良い物があった!

それは
アジの開き10枚セット「500円!」
(ФωФ)フフフ・・・

俺は
迷わずアジの開き10枚買って
家でアジの開き祭りをする事にした!


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【歌手志望】





そして俺は
アジの開きを持ってバスの中に入ると
先生に「臭い!持ち込まないで!」
そう言われてしまった。

お土産は
バスの中に持ち込む事になってたが
俺1人だけバスの荷物入れに
アジの開きを入れられてしまった。

その後
帰りのバスの中では
バスガイドさんが歌が好きで
色々な歌謡曲を歌ってくれた。

しかしそんな中
1人の女子が「私も歌う!」と言い
当時はやってた
「キャッツアイ」を歌い出した。

するとその歌は
バスガイドさんの歌より遥かに上手で
我々全員その歌に圧倒されてしまう!
(@ ̄□ ̄@;)スゲー!

歌が終わった後
歌が上手な理由をその子に聞くと
「歌手を目指して練習してるから」
そうカミングアウトしてくれた!

我々は
その子の歌の上手さにビックリして
みんなで歌ってほしい歌を
リクエストしてしまった。


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【海が見る場所】





その歌の上手い子は
みんなにおだてられたせいか
凄く気分良くなったようで
どんな歌でもどんどん歌ってくれる。

でも俺は
歌の上手さにも驚いたが
それ以上にどんな歌でも歌ってしまう
レパートリーの多さにビックリした!

その後バスガイドさんも
負けじと歌を歌い出し
歌の上手い子とバスガイドさん2人の
特別な世界を作って楽しんでた。

そんな中俺は
ふとバスの窓から海を見たら
水平線まで続く広大な海に目がくらみ
地球の計り知れない大きさを感る。

このとき俺は
「自分1人が今海を見てるけど
海なんて全人類を見てそうだ」
そう感じ自分の小ささが肌に伝わった。

その後も
バスガイドさんと
歌が上手い女子で歌いまくり
バス車内がコンサート状態になってた。

でも俺は
こんなうるさい中でも寝てしまって
俺が寝ている間に無事に到着し
臨海学級が終わった。

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