【「ノベライズ太陽にほえろ!」を読んで】

記事
コラム
 一昨日、南港ポートタウンの実家を訪れ、
 最寄り駅隣接のショッピングセンターに
 立寄り、二階の書店で「太陽にほえろ!」
 の小説を見つけ、思わず買ってしまった。
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 「太陽にほえろ!」の小説本は、昔発売
 されており、小中学校の頃、日曜日には、
 泉大津の南海本線北助松駅から自転車で
 一駅手前の高石駅まで出かけて、駅前の
 西友二階の書店で立ち読みをしたものだ。
 そのような懐かしい昔を思い出しながら、
 久しぶりに心理学や自殺支援以外の本を
 疲れた頭と心休めに読ませていただいた。
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 今回の小説本は、マカロニ刑事篇5話・
 ジーパン刑事篇6話。それぞれの登場・
 退場(殉職)を含めた傑作選なのである。
 全11話中、私が最も印象深かったのは
 マカロニ刑事篇「時限爆弾街に消える」。
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 ある朝、マカロニを名指しで、「爆弾を
 二つ仕掛けた。一つは正午、もう一つは
 午後六時に爆発する」と若い男から電話
 がかかってくる。一つ目の爆弾は無人の
 ボートに仕掛けられており、川で爆発!
 野次馬に混じって様子を確認に来ていた
 犯人はそこで逮捕されるが、マカロニを
 名指しした理由や二つ目の爆弾の場所を
 言おうとしない。だが、マカロニが自分
 を覚えていないと知ると、「俺はお前の
 ために一生を棒に振った。謝れ」と憎悪
 をむき出しにしてくる。実は、この犯人、
 数年前に「凄く良い条件」の大事な就職
 試験に遅れそうになって走っているのを
 マカロニに泥棒と間違えられてパトカー
 に引き渡されたため、就職試験を駄目に
 してしまっていたのだ。その恨み、いや、
 経緯自体ではなく、その際のマカロニの
 言葉に対する怒りが動機となって今回の
 事件を引き起こしたのだという。勘違い
 したのは当たり前で、間違って捕まった
 ことなどを怒っているのではないという。
 パトカーに引き渡された後のマカロニの
 言葉、「では、失礼します。夜勤明けな
 もんで、兎に角腹ペコなんでね」が一生
 を台無しにされて死にたいような気持ち
 でいる彼にはたまらなく腹立たしかった。
 「腹が減ったからって、どうだってんだ。
 人の気も知らねえで……」と泣き続ける
 ほど許せなかったのである。マカロニは、
 初めて過ちに気づく。「俺のしたことは、
 間違ってはいない。だけど、あの時俺は、
 この人の気持ちなんか、まるで考えては
 いなかった……」と。そして彼に詫びる。
 その後、爆弾の場所も特定され、犯人の
 手で時間ギリギリ爆発を阻止できるのだ。
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 「自分のしたことは、間違ってはいない。
 だけど、あの時自分は、相手の気持ちを
 まるで考えていなかった」。ポイントは、
 何と言ってもここだろう。この考え方は、
 人間にとって揺るがせにできないものだ。
 正しいことをするのもいい。自分のした
 ことは間違っていないと信じるのもその
 人の勝手だ。だが、どんなに正しいこと
 をしようが、自分を信じようが、そこに
 必ず「相手の気持ちを考える」心構えが
 なくてはならない。私はそう思っている。
 正しければ、間違ってはいないと信じて
 いればそれでいい、というものではない。
 自分の言動を振り返って考えないことが
 どれほど他者を傷つけ、起きる筈のない
 トラブルに発展するかを私は知っている。
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 また、ジーパン刑事殉職篇「ジーパン・
 シンコ その愛と死」で、ボスが語った
 「デカにとって一番難しいのは、本当に
 ホシの気持ちになって考え、しかもそれ
 に溺れないことだ」という言葉にも感慨
 深いものがある。この言葉のデカとホシ
 をカウンセラーとクライエントに変えて
 みてもぴったり治療的パーソナリティに
 結びつき、カウンセラーとしてあるべき
 姿勢がそこにある。更にメンタルヘルス
 指導員に求められている資質の一つには
 「組織と個人、両方の視点から客観的に
 事実を捉え、目的を明確化し、関係性や
 プロセスに介入する能力」があり、個人
 の視点を持ちつつも、同時に組織の視点
 も持たなければならない、個人の感情に
 溺れることなど許されない、という点に
 おいて、見事に通じるものがあると思う。
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 今回、「太陽にほえろ!」の小説本には、
 懐かしさだけでなく、心理カウンセラー
 として人間として上記の心構えを再認識
 させてもらったという意味で心に栄養を
 与えられた。いつも思うのだが、本一冊
 読むにしても、ただ内容や知識だけでは
 なく、何かの気づきを得るという構えで
 いないと人は成長しないし、知識だけを
 詰め込んだ頭でっかちにもなってしまう。
 私はそういう人を今まで何人も見てきた。
 せめて私は、いくら本を読んでも知識が
 身につかない分、知識だけではどうにも
 ならない何かの気づきを求めていきたい。
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 気まぐれで三日間中断させてしまったが、
 明日からはまた「認知の歪み」の続きを。
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 自殺対策支援センターの二次審査を通過。
 3月21日16時45分から最終面接だ。
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 駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
マカロニの失言.jpg

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