【助松・南港・八尾】

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学び
 昨日は、南港ポートタウンの実家を訪れ、
 最寄り駅隣接のショッピングセンターで
 長崎名物「トルコライス」を買って食べ、
 二階の書店で「太陽にほえろ!」の小説
 も手に入れ、些か精神疲労を軽減できた。
 八尾で買える物でもできればここで買い、
 少しでもこの地に金を落として、売上に
 貢献したい。この思いが通じたのだろう。
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 私は、今日までずっと大阪で生きてきた。
 一人暮らしや結婚生活で短期間東大阪や
 大阪市住吉区(あびこ・長居)に住んで
 いたこともあるが、南港ポートタウンに
 約20年、助松(泉大津)に丁度14年
 (誕生日の翌日に大阪市住之江区の南港
 ポートタウンに引っ越している)、今の
 八尾の生活は既に11年目に入っている。
 助松・南港・八尾、これらの土地に私は
 地元愛とでも言うべき愛着を持っている。
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 一般的に環境心理学では、地域に対する
 愛着は、「特定の地域との間の情緒的な
 絆や繋がり」と定義されるということだ。
 人を感慨深くさせるような雰囲気のある
 絆や繋がりということになるが、どんな
 絆や繋がりで感慨深くさせられるのかは
 人それぞれ。私の場合、絆や繋がり以前
 に自然に「住めば都」の境地になれると
 いう心構えがあり、この境地で肯定的に
 その時々の地元を見つめることで感慨も
 ひとしおになるし、南港ポートタウンに
 できるだけ金を落としたい、八尾を拠点
 として心理カウンセラーとしての活動を
 展開したい、というような心による絆や
 繋がりが生まれている。無論、その他に、
 両親が在住している、市の教育委員会の
 ボランティア「まちの中の達人」に登録
 している、等の事情も重要な要素である。
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 ①地域に対する肯定的な認知から肯定的
 な印象を形成し、その印象が愛着を形成。
 ②地域愛着の形成のためには、地域住民
 の交流の促進、道徳的教育、行政の評価
 の向上等による「集団に対する肯定的な
 印象」を向上させることが最重要である。
 ③地域への愛着形成には居住年数よりも
 集団に対する肯定的な印象が大きく影響。
 環境心理学での調査結果はこうだそうだ。
 してみると、私の南港ポートタウンへの
 愛着は、「両親や昔の友人が住んでいる」
 という認知の存在から①によるものだと
 いうことになる。また、八尾に対しては、
 「まちの中の達人」等の教育面や、行政
 について評価(有事における対応が早い。
 昨年の政府の10万円一律支給に関する
 手続きも迅速だった)している、という
 ことから②によるものだと言えるだろう。
 更に、南港ポートタウンは、居住年数も
 長いが、都会の離れ小島等と言われる中、
 静かな環境で慎ましく暮らす人々に対し、
 肯定的な印象を抱いていることも大きい。
 つまりは、③の要素もあるということだ。
 実際、大阪市内でありながら、これほど
 都会の喧騒とは無縁に心を落ち着かせて
 過ごせる土地は他にはなかろう(生活の
 上で些か不便であることは否めないが)。
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 助松(泉大津)には生まれてから中2の
 終わりまで丁度14年いた。最も多感な
 少年期をこの土地で過ごしたということ
 になる。最寄り駅は南海本線の北助松で、
 商店街を通り抜けたところに建っている
 助松団地という公団住宅が狭いながらも
 楽しい(とは言い難い)我が家であった。
 同じ泉大津市内でも、中心部の泉大津駅
 付近には洗練された都会の様相があるが、
 二駅手前の北助松駅付近には、昔も今も
 小さな町の素朴な雰囲気が漂っているし、
 私の知る限り、百円ショップもなければ、
 服屋や電気屋等も見当たらない(団地を
 抜けた国道沿いにユニクロやエディオン
 がある)。良く言えば南港ポートタウン
 に近い心の落ち着く環境がそこにはある。
 中学時代は商店街が通学路でもあったが、
 12月ともなると、年末商戦たけなわと
 なり、その年のヒット曲をスピーカーで
 ガンガンに鳴らし、「もういくつ寝ると
 お正月」と私の小さな胸に沁み込ませて
 くれたものだ(冬の曇り空に流れてくる
 「愛のメモリー」や「待つわ」は、実に
 心に沁みた)。この土地を去って38年。
 南港ポートタウンには用事で度々行くが、
 未だにこの助松には用もないのに出かけ、
 住んでいた団地はもとより、幼稚園から
 小学校、中学校まで全て見て回っている。
 仕上げは、団地横のスーパー(いくつか
 変わったが、今はスーパー玉出)で酒と
 肴を買い、近くのベンチで一杯呑みつつ
 懐かしの地を訪れている感慨に浸るのだ。
 つまり、多感な少年期を過ごした土地と
 いう肯定的な認知から形成された印象が
 愛着を形成している。ということは①だ。
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 一昨年の夏に、母と助松を訪れ、住んで
 いた頃いつも食べていた商店街の豆腐店
 の豆腐を買って食べ、そのうまさに感動
 したのだが、その話を後日、毎日新聞の
 「男の気持ち」に投稿、「木綿豆腐の味」
 と題して掲載されているので公開します。
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 駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
木綿豆腐の味.jpg

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