こんにちは!
「ウサギとカメの童話」をご存じでしょうか?
はい、あれです。
ウサギ「なぁ、カメ。山の上まで競争せぇへん?」
カメ「ぇぇ……ぇ…ぇぇ……えぇよ」
関西弁はともかく、二人で山の頂上まで競争するわけです。
圧倒的な速さでウサギは差をつけますが、カメとの差があまりにもあるので、途中で居眠りをする。
愚直に前へ進むカメは、いつしかウサギを追い越し、ウサギが目を覚ました頃にはカメはゴール目前に!
結果、ポテンシャルで劣っていたカメがコツコツ努力することで、力の差があったウサギに勝つ。
ジャンプ漫画のような熱い展開で物語が終わります。
ここで幼稚園・保育園の先生は言うのです。
先生「みんなはどっちになりたいかなぁ~?」
子供8割「かめぇ~!」
子供2割「うさぎぃぃい!!」
先生「そうだよねぇ~」
という教育を受けるわけです。
私も「かめぇ~!」と言っていた時代がありました。
パワハラも重労働もイジメも知らない綺麗な瞳をしていたことでしょう。
ウサギ派は多数決という民主主義のルールで淘汰され授業は進みます……
先生「どうしてカメさんは勝てたのかな?」
子供A「ずっとがんばってたから」
子供B「あきらめなかったから!」
子供C「みんなに応援されたから!」
子供D「うさぎぃぃぃい!!」
先生「そう、カメさんは偉いよねぇ! ウサギさんみたいにサボっちゃダメだよ。カメさんみたいに諦めずに最後まで努力できる人が立派な大人になるんだよ」
子供9割「はーい」
子供1割「うさぎぃぃぃい!!」
まぁ、こういう感じの茶番を5000万人ぐらいの子供が受けるわけです(雑ッ!)
ここからが本題です。
この先生、9割5分程、教え方を間違えてます。
カメになれ!
これには同感です。
しかし、この教え方をすると
文句を言わない、サボらない「労働者」が出来上がります。
仮に、全国の先生がウサギ推奨派であったならば、日本国民の8割が出社1時間目に昼寝をして、ランチの後に3時間の昼寝をして定時退社する社会になっていることでしょう。
ウサギ社会も楽しそうですが、ブラック企業はこの先生の「調教を受けたカメ」が欲しいんです。
文句も言わない、サボることもなく、疲れていてもちょっと応援すれば再び走り出す。
はい……かつての私です。
あの先生の教えが本当ならば何故、ロクに仕事をせず定時に帰り、サボり散らしているウサギ社員に勝てなかったのだろうか?
カメのごとくゴール目前まで走ったのに、
ウサギ「ルール変更、隣の山の頂上をゴールにする!」
というウサギの意見がまかり通ったのか。
先ほど、この先生の教え方は9割5分間違えていると指摘させて頂きました。
多くの会社は確かにカメを求めています。
しかし、ビジネスの「ビ」の字も知らない先生は、
「真面目で、一所懸命に頑張ることが美徳だよ!!」
とだけ伝えてしまうのです。
当たり前ですが、勝った方が正義です。
「いやいや、だからカメが最後に勝つんだから、カメと同じように頑張っていれば、ブラック企業だろうがどこだろうが正義じゃん!」
と信じていた時が私にもありました。
しかし、「先生の教えるカメ」では絶対に勝てません。
先生が教えるカメはウサギを作っているのです!
は?
……その気持ちわかります。
自分でも何を言っているのか、わからない瞬間がありました。
この童話の肝は、
「両者は何を見て走っていたのか?」
という点に尽きます。
ウサギは「カメ」を見ながら走っていました。
カメは「ゴール」を見ながら走っていました。
もっとリアルに例えると……
社員Aは「他人の目」を見ながら業務をしています。=ウサギ思考
社員Bは「人生の目的」を見ながら業務をしています。=カメ思考
貴方が生まれてきたのは、人の目を気にするためですか?
それとも、自分がやりたいことをするためですか?
カメと信じて頑張っていた私は、いつの間にか社員Aのウサギ思考で仕事も勉強もしていました。
良い点数を取らないと!
嫌われたくない!
良い人でいたい!
上司からのプレッシャーが苦痛だ!
辞めたら世間の目が怖い!
今日は怒られずに済んだ……
これは完璧にウサギ思考です。
カメ思考は自分の定めた「人生のゴール」へ向かうために働いている人です。
上司も世間体もさほど問題に感じません。
自分の人生が豊かになれば良いので、到達点の「理想の人生」に存在しなくなる人物達から何か言われても気になどなりません。
更に付け加えると、
①ウサギ思考のウサギ
②ウサギ思考のカメ
③カメ思考のウサギ
④カメ思考のカメ
上記、4つのタイプがブラック企業に勤めていたとすると、
①上手にサボり、1日を無難に終わらせて帰る人
②ただの社畜。
③自分の得たいスキルを身に付けてさっさと退職
④夢実現のための通過点として「今」働いているだけ
こんな自分像が浮かび上がります。
貴方はどれでしょうか?
間違っても②は危険です。
かつての私は典型的な②だったので、オススメしません。
ちなみに①も②も経験して先にしくじっておきましたので、安心して③か④を選んで下さい。
必死に働いていると業務や、それこそ他人の目ばかり気になって、こういうことを考える暇すら無かったりします。
今一度、貴方のゴールを見定めて下さい。
この記事が何かの「きっかけ」になれば幸いです。