KDPで出版する電子書籍が売れない理由とは?売れる対策も大公開!

記事
ビジネス・マーケティング
副業でも人気の高い「電子書籍」の出版。

Amazon KindleでKDP出版の出現によって、個人が電子書籍を出版しやすくなりましたよね。

初期投資がいらない電子書籍出版は、リスクを負わずにできる収入源として注目を集めていますが、果たして収入はどれくらいを見込めるのでしょうか?

結論を言うと、KDP出版の電子書籍はあまり売れていないのが現実です。

なぜ、KDPで出版した電子書籍は売れていないのでしょうか?

ここでは、売れない理由とどうすれば売れるようになるのかという対策まで併せてご紹介していきます。

【KDPで出版した電子書籍はなぜ売れない?】

29.jpg

電子書籍は、紙媒体からデータ媒体になって、気軽に読めることから多くの人が電子書籍を利用しています。

そして、電子書籍の中でもAmazon Kindleは、シェア率がナンバー1の電子書籍サイトです。

人気があるだけに、出版も何万本という電子書籍が発行されています。

それだけの電子書籍が一気に出版されると、あなたが書いた一冊もその中に埋もれてしまっているでしょうね。

<分類選択ミスが一番の理由>

あなたが電子書籍を出版しようと思ったら、何を書きますか?

おそらく、自分が得意とする分野や好きな分野になると思います。

しかし、あなたが書きたい分野と消費者が読みたい分野は違うことの方が多いです。

KDPの出版で電子書籍が売れない一番の理由は、分野の選択ミスが原因なのです。

毎日何万本という電子書籍が出版されている中、消費者が読みたい分野にあなたが出版した本がマッチしていなければ、消費者はあなたの本に見向きもしないでしょう。

消費者が求めている分野の本を出版できなければ、あなたの電子書籍は自己満足でしかありません。

<小説はどうやっても売れない>

電子書籍を出版しようと考えている人は、小説の分野を手掛けたいと思っている人が多いです。

しかし、小説も売れない分野の一つなんです。

自分のために記念出版するなら別ですが、販売を目標にしている人にとって、小説は失敗を招く分野にしかなりません。

小説は非常に多くの人が出版しており、タイトルや表紙のとっかかりがとても難しいのです。

紙媒体で、本屋で並んでいる小説を見るとわかると思いますが、タイトルにインパクトのある小説ってなかなかないんですよね。

それなりに認知度のある著者が書いた物や話題になっている本なら別ですが、表紙やタイトルだけを見て小説を買おうという人は実はとても少ないんです。

だから、電子書籍出版の初心者が人気の小説をまねて表紙やタイトルを作成してみたところで、誰の目にもとまることのない電子書籍になってしまうんです。

【改善策1 表紙を工夫する】

30.jpg

あなたが書いた電子書籍を売ろうとするために、まず改善すべきところは表紙です。

表紙は消費者が最初に見るページとなります。

いくら、内容にいいことが書いてあったとしても、表紙が殺風景で面白みのないものだとそれだけで手に取ろうとも思いません。

なので、消費者の期待を集められる表紙にしなければなりません。

<表紙全体を目立たせる>

表紙のデザインはとても重要です。

デザインは人の目を引くものなので、魅力のあるデザインを素人が作成するのはとても難しいのです。

自分で作成することもできますが、素人感が出てしまいデザインが雑になりがちです。

売れる電子書籍にするには、デザインは慣れるまで専門家に依頼したほうがいいでしょう。

専門家にお願いするとその分費用が掛かってしまいますが、確実に売れる電子書籍の表紙に近づけることができます。

専門家といっても、企業に依頼すると費用が高いので、ココナラやクラウドワークスなど個人でも頼めるようなところで依頼をして、費用を抑えつつプロの手を借りるといいです。

表紙の制作は私もしています。
聞き取りをしたのち、リサーチしてどのタイプの表紙が反応率が上がるのかを理論立てて打合せした上で、制作しています。
パターンも数パターン作ったうえで、見比べながら良いものを選んで頂きます。
副業で何冊も電子書籍を出版する人にとっては割高かもしれません。
そういった方には2000円~3000円程で提供してくれるサービスもあります。

初めての方やこの1冊に思いを込めている人にとっては、表紙は売れ行きを左右する大きなファクターになることだけは知っていてください。

また、電子書籍の題名は大きな文字にしたほうが見やすく読者の目に留まりやすいです。

電子書籍は紙の書籍とは違って、パソコンやスマホの画面で表示するため、通常の本に比べると小さくなります。

表紙の文字が小さいと、何を書いているのかわからないため、もし読まれるテーマの本を出版していても読んでもらえない可能性が出てきます。

文字は大きくはっきりと表示したほうがいいでしょう。

<タイトル名のキーワードが重要>

題名をつける時も、ちょっとした工夫で魅力のある電子書籍になります。

題名は、消費者がこれから読んでみたいと思えるようなインパクトのあるものにしなければなりません。

抽象的で何を言いたいのかはっきりとわからないような題名だと、読者もこれに何が書かれてあるのかわからず興味を持てません。

逆にはっきりと内容に書いてあるものを前面に押し出すことで、「この本の内容が知りたい!」と思えるようになるのです。

特に「ワード」が重要で、読者が検索するであろう言葉を使った題名をつけることです。

読者が検索した時に自分が書いている電子書籍がワードで引っかかると表示されるので、消費者の目に必然的に留まることになります。

「○○術」「○○思考」というワードは、最近ビジネス業界では非常に有効なキーワードになるため、このようなワードを入れて題名を考えるといいでしょう。

読んでもらいたいからと、内容と全く関係のない題名をつけることはいけませんが、検索に引っかかるワードを駆使して内容に沿った題名を考えていきましょう。

ビジネス書として、「電子書籍」についての本を出版しようと思ったとき、電子書籍を題名に入れてしまうと電子書籍出版に興味のある人だけが引っかかってくるでしょう。

そこで、「副業」というワードを題名に入れることで、電子書籍に限らず副業を探している人の目にも留まることになり、ターゲット層を広げることができます。

このように、内容の核心にだけ触れるのではなく広範囲の人の目に留まる題名の工夫も必要ですね。

【改善策2 著者としての知名度を上げる】

売れる電子書籍は、有名な著者が書いたものということもよくあります。

電子書籍で長期的に収入を得るためには、著者としての認知度もあげていくと売れ行きに大きく影響してきます。

<自分の書いた本を関連付けておく>

31.jpg

電子書籍を複数冊出版していく人は、同じ著者名で出版することがほとんどだと思います。

あなたが出版している本の一冊を読んで面白いと思った人は、「この人は他にどんな本を書いているのだろう」と気になるはずです。

そんなときに、あなたが執筆した本がすぐ見つけられれば本を販売するチャンスを逃さずキャッチすることができます。

自分の書いた本を関連付けるために、「著者セントラル」に登録しておきましょう。

著者セントラルに登録することで、読者があなたの書いた本が読みたいと思ったときにすぐに検索することができ、販売の機会を増やすことができます。

著者セントラルへの登録は無料なので、出版する前に登録を済ませておきましょう。

<あらゆる媒体を宣伝に利用する>

今は、インターネットを使って多くの人に情報を発信することができます。

特に広告料を払うことなく、自分の書いた本を宣伝するのに効果的なのが、SNSやブログです。

ブログは、あなたに興味のある人が見てくれているので、自分が書いた本が出版されたことを宣伝するにはとてもいい媒体ですよね。

きっと、あなたの書いた本に興味を示して購入してくれるはずです。

また、SNSもとても有効です。

TwitterやInstagram、FacebookなどあらゆるSNSを使って情報を発信しておきましょう。

気になる人がいいねや拡散をしてくれることで、多くの人の目にあなたが出版した本が目に留まることになります。

【改善策3 ページ数で稼ぐ】

Amazon Kindleでは、購入された本に対する収入はもちろんですが、その他にAmazon Unlimitedという読み放題サービスがあります。

読み放題サービスでは、月額980円で対象の書籍が読み放題というサービスなので、読者が本を購入して読む必要がありません。

買わなくて読み放題なので、よく本を読む人には嬉しいサービスなのです。

ただ、電子書籍を出版している人には、本が購入されないから収入が入ってきませんよね。

そのような不公平が起こらないように、Amazon Kindleでは、本の購入だけでなく本を購入されなくても読まれたページ数の分だけ収入が得られる仕組みができました。

<少しでも追記をしておく>

本が読まれたページ数に対する収入なので、自分が書いた本がよりページ数が多いほうがたくさん収入が入ってくるわけです。

読者が読みこんでいるかどうかというよりは、ページをめくった数ということになるので、ページ数を増やしておくことでパラパラと読者が流し読みをしてくれる可能性も出てくるわけです。

読者は読みたいところだけパラパラとページをどんどんめくっていくことも考えられるため、ページ数を増やしておいた方が得です。

何十ページも増やす必要はなく、1ページ増やしただけでも100人が読んでくれれば100ページ分の収入がアップするわけです。少しでも追記して、ページ数を増やしてみましょう。

【さいごに】

電子書籍は、毎日何万冊という本が出版されているので、ただ出版するだけでは読まれないままどんどん埋もれてしまいます。

3つの改善策を参考にしながら、より読者に好まれる本を作成していきましょう。

最後になりますが、売れにくいとお話しした小説の分野でも、表紙をイラスト形式にすると読者の手に取られやすいといったことや、現実世界から乖離したような内容やアダルト系の内容の本は売れやすい傾向があります。

どんな本だと売れるのかも研究して、より読者好みの本を出版していきましょう。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す