引き続き介護施設でも最も身近なリスクであり転倒事故をテーマにして考えていきます。
③リスク源への接触頻度
転倒事故はいつでも発生する可能性があります。非常に発生頻度の高いリスクと言えます。歩く行動を細かく見れば、片足立ちになってバランスを移動させる動作の連続です。何かの拍子にバランスを崩せば簡単に転んでしまいます。
対策としては「杖やノルディックポールでバランスが崩れにくくする。」ことや介助者が支えになることもできます。あるいは移動の必要性が低ければ「歩くのを止める。」「座る。」などがあります。これらの行動は歩くことでバランスを崩すリスクへの接触頻度を減らしていることになります。
私達の身の回りには常に様々なリスクが存在しますが、ここまでに説明した3種類を総合的に比較して、対応の優先順位を決定します。
例えば隕石が落下すれば①のリスクは最大限です。どこにでも落ちてくる可能性があるという意味では実は②も高いです。でも③はどうでしょう?接触頻度はほとんどなく、このため発生リスクはゼロに近い。従って隕石対策を日常的にする必要は無いと私達は判断しています。
転倒事故を例として見てきましたが、同じ転倒事故を考えるとして、その時、その場所によってどの種類を最重視するかは変わります。色々なケースを想定して自己判断力を付けていくことが求められます。