点のコミュニケーションは断片的、線のコミュニケーションは継続的に行うものです。ザイアンス効果は線のコミュニケーションができている状態で力を発揮します。断片的に見えてもそれが定期的に続いていれば線のコミュニケーションと言えます。
例えば毎朝朝礼後に必ず対話の時間を取る。毎日の日報を確認し、コメントを返す。などは1日に1回ずつでも線のコミュニケーションと言えます。毎日挨拶だけしかしないのも、点のコミュニケーションになりがちです。挨拶に加えて一言でも良いので天気の話でも体調の話でもすれば線のコミュニケーションにすることができます。
線のコミュニケーションができていると褒めても叱っても効果が出ます。点のコミュニケーションしかできていないと褒めても効果が出にくいです。例えばあなたが仕事で大きな結果を出したとします。普段から一緒に仕事を進めてきた同僚たちや信じて任せてくれた上司からの祝福は素直に嬉しいものです。あるいはその苦労に対して精神的に支えてくれた家族や恋人の笑顔は何よりも大きな報酬となります。一方で、これまであまり関わってこなかった人や、特に何も助けてくれなかったような人が急に笑顔で近づいてきて「いやあ、今回の成果は素晴らしいですね。次の仕事はぜひ一緒にやりましょう。」なんて言われても、仮にその人に悪意がなあったとして「こいつ、大変な時にはにもしなかったのに結果が出たとたんに手のひらを返してきたな。」と思えてしまうのも自然なことです。宝くじに当選すると急に親戚や友達が増えて、逆に人間不信になるという話は良く聞きますが、良い事があったからと言って急に近づいてくる人との人間関係を強くすることは難しいものがあります。
普段関わっている人の言葉ほど心に響くものなのです。このため継続的な線のコミュニケーションを意識していってください。なお、点のコミュニケーションは、話題を変えたりする目的で線のコミュニケーションの途中に入れ込むこともあります。どちらが優れているかではなく、使い分けましょうということです。