およそ人の人たる所以は礼義なり 第1回 礼節が人と動物を分ける

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『およそ人の人たる所以は礼義なり。礼儀の始めは、容体を正し、顔色(がんしょく)を斉(ととの)え、辞令を順にするに在り』

これは古代中国の儒教経典である礼記の一節です。容体とは姿勢や歩き方、顔色は顔つきや表情、辞令は言葉遣いのことだそうです。姿勢や表情を整え、そして正しい言葉遣いをする。いずれの要素も自分についての情報を相手に伝えるものであり、人類が獲得したコミュニケーション能力です。

怒りや愛情、あるいは反省といった自分の感情を伝えるコミュニケーションは動物にもあります。しかし相手に対する尊敬や敬意までも表すことができる、それも相手に対面したりことが起きる前からコントロールできるのは人間独自の能力と言っても良いと思います。 

ですから礼儀を重んじ、それを使いこなすことが、私達と動物との違いを形成しているということです。逆に言えば、「めんどくさい」などと言って礼節を軽んじれば、獣と同じということを礼記では指摘しています。これから数回をかけて、このテーマについて私の視点で詳しく考えていきます。

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