人生の悲劇は喜劇

記事
コラム
「保健室まるみ」です。

今日は、最近やっと意味がわかってきた
チャップリンの名言をご紹介します。

「人生はクロースアップで見ると悲劇だが、ロングショットで見ると喜劇だ」    (Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot.)



昔聞いた時は今ひとつ意味がわからなかったのですが、
最近「ほんとそうだな。この言葉を知っていると楽になれるな」
と思う様になりました。


今目の前で起こっていることが悲劇に見えている時、

私達はその出来事の渦に巻き込まれていて、
その問題以外何も見えない距離感にいます。


その時は本当に苦しくて、
希望が見いだせず、
胸が締め付けられる気がします。


でも、
そこからカメラを引いて
ロングショットで見ることが出来たら、

その出来事の別の面が見えてくるんですよね。


その出来事の別の面がみえることも大事なんですが、

もっと大事なのは、
自分が本当は何を求めているのかが
わかってくるということだと思います。


例えば、目の前の誰かに対して
「この人が諸悪の根源だ!」
と私が怒っているクローズアップ映像が
あるとします。

でもカメラを引くと、
「私はあそこにいる困っている人を
助けたいだけなんだ。
あの人達が守られるなら、
諸悪の根源なんかどうでも良い」

みたいに思えるかもしれません。



そして
アップで見る鬼の形相の人々は悲劇だけど、

ロングショットの神様目線で見た時、
全員が必死に何かを求めて
なんとか自分だけは生き延びたいともがいている様子、
これはやっぱり喜劇ですよね。

目指すものはそれぞれ違うけど、
みんなそれぞれに必死だなーみたいな。



カウンセリングやコーチングでも、
問題解決のセオリーに、
「クライアントの視点、意識を現時点から変える」
というのがあります。

人は、
同じ場所にいて、同じ方向から
同じ距離感で問題を見ている限り、
いくら考えても
その問題からは脱出できないのです。


チャップリンはそれを教えてくれていました。
カメラの位置を変えるのです。

ではまた。




サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す