カウンターでお会計をお願いします、とかで言う「カウンター」と言う言葉、と
カウンターパンチ!とか言ったりする あの「カウンター」は、
実は語源が違うみたいですね。
ジーニアス英和辞典を引くと、 ①一つ目のcounter→勘定するところ
②二つ目のcounter→交戦する
と言う意味のようです。
もう少し詳しく
①一つ目のcounter(勘定台・カウンター)と言う言葉は、中世ラテン語のcomputatorium「勘定をするための場所」と言う言葉から来ているようです。countには「数える」の意味がありますね。
ここで気になる点が二つ。一つ、computerと言う単語に似ているな。→computerの語源について調べると、computare(計算する)と言う語が語源のようです。そうかcomputerは元々、計算機、と言う意味だったか。二つ、iumと言う言葉聞いたことがある。なんか場所とかを示す単語に出てきそうな記憶がある。→調べると、iumは場所や元素などを表す言葉(接尾辞:単語のお尻につく言葉)のようです。他の例として、stadium(スタジアム)、medium(中間、媒介)、calcium(カルシウム)、premium(保険料、割増金、賞金)などがあるようです。かなり興味深い
例文
例1
Some supporters are also signing petitions displayed on the counters of shops and other businesses throughout the city centre. (オックスフォード英英辞書)
また、市街地の商店などのカウンターに掲示された嘆願書に署名する支持者もいる。
例2
Please be at the check-in counter at least an hour before the flight.(ジーニアス英英辞典)
出発の1時間前にはチェックインカウンターにいてください。
②二つ目のcounter(反対の・逆の)と言う言葉は、encounter=敵と遭遇する・交戦する、と言う言葉から来ているようです。このencounterと言う言葉のenがどうやら抜け落ちて、counterと言う言葉になったようです。日本語でも「カウンターパンチ」「カウンター攻撃」のように使われていますね。
このcounterはspeak or act in opposition to(オックスフォード英英辞書) ということで、〜に反対する、反対して行動する、のような意味ですね。
例文は
例1The second argument is more difficult to counter. (二つ目の主張は、より反対しにくい)(オックスフォード英英辞書)
例2
We will continue to oppose Russian aggression
in Ukraine.(私たちはロシアのウクライナでの攻撃に反対し続けます)
We will continue to counter cyber threats.(サイバー攻撃に対抗し続けます)
We will continue to work diligently to root out
terrorist networks, (テロリストのネットワークを根絶するために入念に取り組み続けます)
(Obama元大統領のスピーチより:1分41秒あたり)(opposeはcounterと似たような意味で使われていますね)
【まとめ】
counterという言葉は①勘定台・カウンター②反対の・逆の という意味があり、それぞれ語源は異なるという話でした。
参考文献
オックスフォード英英辞書
ジーニアス英和大辞典
ごがくねこ
お読みいただきありがとうございました。