アステラ法務コンサルティングのたくえいです。
投稿者は、元公務員技術職・元上場企業建設技術者。
大学院修了後、建設系メーカーに勤務し、公共工事の現場管理を経験。その後、自治体にて道路・河川工事の発注・監督業務に従事しました。資格取得支援校での経験記述の添削実績もあり、合格を意識した添削・原稿作成が可能です。
「何がダメだったんだろう…」の前に、合格者の記述を見てみよう
一級土木施工管理技士の経験記述試験。
不合格後、こんな声をよく耳にします。
「ちゃんと書いたつもりだったのに」
「現場のことはリアルに書いたはず…」
「内容は正しかったのに、なぜ?」
実は、“伝える力”が弱いと、どんなに経験が豊富でも減点されるのが経験記述の怖いところ。
今回は、実際に合格ラインを超えた受験生の記述例をもとに、
どんな要素が評価されやすく、どう書けば伝わるのかを整理します。
✅ 合格者に共通して見られる3つの特徴
① 書く内容が“技術者としての視点”になっている
合格者の記述には、「作業内容の説明」ではなく
“施工管理者としての判断・指示・確認”が書かれています。
🔻 比較してみましょう。
✖ NG例(作業員目線)
作業エリアの清掃と安全確認を行い、段取りを進めた。
✔ OK例(管理者目線)
作業員の動線と重機の交差が発生するため、主任技術者として作業間調整を行い、安全通路の確保と誘導員の配置を実施した。
② 評価文に“数字”と“比較対象”がある
合格者は、対応後の効果について定量的に記述しています。
よくあるフレーズは以下の通り:
フレーズ例 意味・効果
「ヒヤリハット件数が月5件→2件に」 改善前後の差が明確に
「不良率5%→0%」 完全な効果と伝わる
「工程が2日短縮」 時間的成果が明確に
✏️ ポイントは、「その結果〜」で始める評価文に数字を入れること。
③ 全体の構成が見やすく、段落が整理されている
合格者の記述は、読み手(=採点者)の視線に優しい構成です。
代表的な書き方の流れは以下の通り:
課題の発生(背景説明)
技術的な対応(判断や選択)
実施内容(具体策)
結果・評価(数値+比較)
さらに、
16行中、8行目あたりで改行(段落2つに)
「私は〜」「主任技術者として〜」で責任の明示
「〜することで」「〜により」といった因果関係の接続語が明確
→ これらが読みやすさ・理解のしやすさに繋がり、**「採点しやすい=加点されやすい」**文章になります。
🧾 合格記述の“型”を再現してみる(例)
🟩 テーマ:品質管理(出来形精度の確保)
工事概要(抜粋)
令和5年4月~令和5年8月/下水道管布設工事/主任技術者
経験記述例(抜粋)
配管工事において、管の勾配誤差が基準値を超える箇所があった。
現場で確認したところ、敷設前の床掘底の転圧が不十分であったことが原因と判断した。
そのため、再施工時は敷均し後の転圧状況を逐一確認し、レーザーレベルによる都度測定を行った。
出来形チェック表を再作成し、作業班にも周知徹底した。
その結果、全長176m中、勾配誤差±10mm以内を100%確保し、検査でも是正指摘ゼロとなった。
このように、「原因分析→対策→数字で評価」まで一貫している記述は高評価の対象になります。
✨ 合格記述の“見た目の整え方”も大切です
項目 合格者の傾向
段落構成 2〜3段落に分けられている(1ブロック8行程度)
文末 「〜した」「〜である」など断定形で統一
主語 「私は」「主任技術者として」など責任が明確
文長 1文40文字前後で改行や句読点が適切
数値 単位(V=○㎥、L=○m)を含めて明記されている
まとめ:合格する記述は「技術+論理+読みやすさ」
✅ 現場での対応力があること
✅ 技術者として判断し行動したこと
✅ その結果、数字で成果を示せること
✅ それを16行以内で、わかりやすく表現できること
この4つがそろったとき、経験記述は「合格水準」に届きます。
📎 お知らせ
「内容は間違っていないはず…でも、なぜか通らない」
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【次回予告】
👉 第9回:「書けない理由は“技術不足”ではなく“経験の整理不足”かもしれません」
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