ツイノベ 021-025

記事
小説
世界全体の幸福許容量は決まっているらしい。命が生まれたり、亡くなったり、幸せになったり、不幸になったり、泣いたり、笑ったり。恋をしたり、失ったり。そうやって世界はバランスを取っている。私は今、不幸だ。誰が幸せになったのだろう。そっと、まだ知らぬ誰かの幸せを願った/№021 幸福許容量
別れた彼女が好きだった、赤い花が咲いていた。元々、心の弱い部分があったのだろう。別れた途端に、SNSで事実無根の悪口を並べ立てられたときには思わず苦笑した。ふと、赤い花が至る所で咲いていることに気付く。そうだ。君の好きな花は、どこにでも咲いているような花だったんだよ/№022 つばき
「お掛けになった心は、現在、使われておりません。相手の心を御確認の上、もう一度、心を御繋ぎ下さい。繰り返します。お掛けになった心は、現在、使われておりません。相手の心を御確認の上、もう一度、心を御繋ぎ下さい。繰り返します。お掛けになった心は、現在――」/№023 無線通心
嫌いな音楽を聴く。嫌いな人と会う。嫌いなドラマを観る。嫌いな野菜を食べる。嫌いな靴を履く。嫌いな服を着る。嫌いな道を歩く。嫌いな本を読む。嫌いな言葉を綴る。嫌いな風景を撮る。嫌いな夜を迎える。嫌いな今日を振り返る。また明日も、好き勝手に生きようと思った/№024 普通の日々
新しい手帳を買った。それだけで新しい自分になれる気がする。これからの予定と共に、私は手帳に「この日にあの人と何々がしたい」と願望も書き込むのだ。友人の誕生日や里帰りする日。沢山の予定を書き込んだ。けれど、あれから十年が経った今でも、あの人の命日は書き込めずにいた/№025 未来手帳



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