孤独な経営者の挑戦【終わることの無い目的作り】

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ビジネス・マーケティング
最近は経営理念などと呼ばれる言い方は廃れ、ビジョンという言葉に置き換わっている企業が多くなっています。違いは何かと言われると、私はほとんど無いと言い切ります。どちらが一般に受け入れられやすいかの問題です。

経営理念やビジョンの他にも経営哲学などと言われることもありますが、それはより一層組織の問題から、個人への意思に傾注している気がしますが、やはりこれも、社内外問わずどれほど浸透するかが問題だと思います。

どの理念・哲学・ビジョンをとっても私が最も間違えであると考えるのは、ゴールが見えてしまうような文章を作ってしまうことです。ゴールが見えるものはあくまでも、目標であり理念ではありません。ゴールが見えてしまうと目的を達成してしまう可能性があり、達成後は迷走が始まります。

まさに私が描いたビジョンは、私が思っていたより小さく、そしてより具体的であったので、ビジョンなどというものでなくゴールでした。その結果、待っていたのは激しい後の倒産という最悪の結果でした。

倒産の理由は決して一つではありませんが、この理念・哲学・ビジョンに欠けていたこと致命的であると考えています。これらを蔑ろにしたまま、自画自賛的になってはしまいますが、運営の良さでカバーし急激な成長を遂げることができました。しかし、急激な成長によりゴール地点に到達してしまったのは、私を邁進させて次のゴールに向かえない状況を生み出してしまったのです。

経営者が孤独と言われるのは、世の中に存在しない理念・哲学・ビジョンを作り上げなければならないからです。そして作り上げたそれらの概念を浸透させなけれなならないからです。その作業こそ最も重要なプロセスで、最も孤独を感じる瞬間です。『なぜ、みんなわかってくれないんだ?』誰しもがこのように思うでしょう。それはお客様だけでなく、働いている従業員でさえ、です。

理念・哲学・ビジョンは本当に伝わりにくいものです。何十回となく話しても理解できる可能性があるのは数人です。ほとんどの人が察するのが精一杯でしょう。皆さんの中で商品を買うときに理念まで感じ取って商品を買っている人はどれくらいいるでしょうか?ほとんどの人が何となく良いと思うから買っているはずです。この段階でも非常な孤独を感じることでしょう。

このような理解されにくいものだけを掲げていても、一向に会社の業績は上向きません。やはり分かりやすい目的も合わせて設定する必要があります。その目的は経営者自らが理念・哲学・ビジョンに沿って作るか、もしくは理解した人と一緒に作らなければなりません。その目的は作り続けなければいけないため【終わりのない目的作りになります。

商品やサービスが上手く売れない、従業員が思ったように働いてくれない、と感じられている経営者の方々は一度省みて欲しいと思います。

自分は明確な経営理念・経営哲学・ビジョンを持っているのか?
自分はそれに基づいて分かりやすい目的を作っているだろうか?

少なくともこれが出来ていれば、世の中での存在意義は十分に増すでしょう。存在意義のある企業は自然と発展するものです。それだけ社会に必要とされるのですから。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
今回も少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。今年も残すところ数日ですが、来年も少しつづ書き続けたいと思います。
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