がんばっているのに伸びないのはなぜ?~ボイトレで見落としやすい“受け方”のポイント~
練習をしっかりしているのに、なかなか変化を感じにくい方がいます。とても真面目で、取り組みも丁寧。だからこそ、ほんの少しだけ“もったいないな”と感じることがあります。たとえばレッスンで、「こうしてみましょう」とお伝えしたとき。その前に、頭の中で整理しようとして、なかなか声を出さない方。やってみて「いいですね」とお伝えすると、次も同じ声を出そうとして、頭で再現しようとする方。また、「いいですね」と言われたあと、そのまま何度も繰り返して練習される方。どれも、すごく真面目で一生懸命な姿勢です。ただ、ここに少しだけ視点が加わると、変化のスピードがぐっと上がることがあります。レッスンで「いいですね」とお伝えするとき、それは“いい声が出ている”というよりも、体の動きや、エネルギーの流れがその方にとって自然な方向に整っている、という意味でお伝えしています。でもここで、「今の声をもう一度出そう」とすると、少しズレが生まれてしまうことがあります。声そのものを再現しようとすると、コントロールが強くなり、かえって体の自然な動きが止まってしまうことがあるからです。また、やる前に頭で考えすぎてしまうと、“こう動かそう・こう出そう”というイメージが先に立ち、本来の流れとは違う力みにつながることもあります。逆に、「できた」というところでそのまま繰り返すだけだと、その日の体の状態に左右されやすく、安定した再現につながりにくくなります。では、どうするといいかというとうまくいったときに「今、体のどこが楽だったか」「どんな感覚だったか」に、少しだけ意識を向けてみること。声ではなく、“体の感覚”のほうを手がかりにしてい
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