旅の効能 ~非日常を体験する~
旅・・・判で押したような毎日の生活の枠からある期間離れて、ほかの土地で非日常な生活を送り迎えること。(新明解国語辞典) 「判で押したような・・」という表現がとても良いと思います。旅は「他火」とも書き、「他(の土地の生活のための)火」を見に行くという意味を持ちます。知らない土地に伺い、その土地の言葉、習慣、風景、産業を見せてもらうのは、決められた日常に凝り固まってしまった思考、感情などにショックを与え、新しい視点、思考方法を導き出すのにとても有効だと思います。その意味で「非日常」と言えますし、定期的に必要な「メンテナンス」の意味も持っているのかもしれません。 私は旅行に出るとき、目的地を数か所決め現地を訪れ、そこで興味のあるものが見つかったらそこにも赴く。スケジュールはあまりタイトにせず、好奇心のアンテナが示す方向に足を運ぶ。なのであまり計画的とはいえず、宿泊先のチェックインの時間は大抵ギリギリか、少々遅刻ということになってしまいます。ただある程度時間に余裕を持たせることが、現地に入って、現地の空気、景色を感じ、その土地でしか見られないもの、手に入れられないものに触れあうチャンスを増やしてくれると思います。 今回、愛知県に瀬戸焼を目当てに行ってきました。これまで何回か、陶磁器の産地を訪れ、周辺の景色、風土など見て回り、様々な陶磁器に触れる、ということをしてきました。瀬戸焼は「せともの」の語源にもなっているように陶磁器の代名詞と言って良いと思います。日常、無意識に接している器の中に「せともの」があるかもしれません。まずはその代表的な産地、瀬戸市を訪ねました。瀬戸焼の歴史、瀬戸焼を中
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