537.母子感染する「先天梅毒」どんな病気? 子どもの後遺症のリスクは?
母子感染する「先天梅毒」どんな病気? 子どもの後遺症のリスクは? 産婦人科医に聞いた
国立感染症研究所が、性感染症「梅毒」に感染している妊婦から母子感染して「先天梅毒」を発症した子どもの数が、過去最多となったことを発表しました。報道によると、今年1月から10月までに先天梅毒と診断された子どもは全国で32人に上ったということです。近年、梅毒の感染者は増加傾向にあり、今年の患者報告数は全国で1万3251人(11月19日までの速報値)に上り、3年連続で過去最多を更新したことも報道されています。
母子感染する「先天梅毒」とは、どのような病気なのでしょうか。産婦人科専門医の本多釈人さんに聞きました。
母子感染のリスクは60~80%
Q.そもそも、「梅毒」とはどんな病気ですか。
本多さん「梅毒は、梅毒トレポネーマによる細菌性の性感染症です。『The Great Imitator (模倣の名人)』と呼ばれているほど、全身にさまざまな症状をもたらす可能性があります。梅毒は感染しても免疫ができないため、一度治療し、完治しても繰り返し感染します。
また、母子感染により、流産や死産、後述の『先天梅毒』などを起こす可能性もあります。梅毒は、症例数が多い一方、有効な抗菌薬があり、適切な治療によって母子感染を防ぐことができる点から、対策をしっかりすべき疾患として位置付けられています。
初期は、主に陰部や口唇部、口腔(こうくう)内、肛門といった感染が起きた部位にしこりができたり、足の付け根のリンパ節が腫れたりする症状がみられます。痛みを伴わないことが多く、治療をしなくても自然に軽快するため、しこりの
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