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中小企業経営のための情報発信ブログ278:経営が安泰ムードになったら警戒すべし

今日もブログをご覧いただきありがとうございます。永守重信氏は、今年4月に、昨年6月に日本電産のCEOに就任したばかりの関潤氏を解任し自らCEOに返り咲きしました。永守氏は、経営者としての「カリスマ性」を帯びる一方で、「本人の能力がすごすぎて、人をコーチングできない」と厳しい批判に晒されています。このところ、いくつかの企業でカリスマ経営者の老害の弊害が出ているように思いますが、彼らのこれまでの経営者としての実績やすごさは揺るぎませんし、彼らの名言は今なお多くの経営者の参考になるものばかりです。 永守氏は、困難に打ち勝ち、人生を切り開くための考え方を示してくれています。1.人生というものは8勝7敗で勝ち越せばいい  人生にしろ経営にしろ成功ばかりではありません。失敗の積み重ねが成功を呼ぶこともあります。10勝全勝の人生や経営なんてありません。失敗するから、人や企業は成長できるのです。  しかし、人間というのは、失敗から学ぶというのが苦手な生き物です。少し古くなりますが、阪神淡路大震災での経験が東日本大震災に活かされたかという塗装ではありません。結局同じ轍を踏んでいます。今回のコロナ禍の危機的状況でも同じです。相変わらず、後手後手の対策に終始するばかりで危機管理が全くできていませんし、学習能力が極めて低いです。  永守氏に限らず、稲盛和夫氏も松下幸之助氏も失敗の重要性を指摘しています。エジソンの言葉からもわかるように、失敗が人を育ててくれることは明らかです。失敗があればこそ、人は反省し、再びチャレンジすることができます。その積み重ねが大きな成果を生み出してくれます。人間誰しも失敗しま
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中小企業経営のための情報発信ブログ205:成し遂げる力

今日もブログをご覧いただきありがとうございます。昨日は、稲盛和夫氏の「アメーバ経営」を紹介しました。今日は、永守重信氏の「成し遂げる力」(ダイヤモンド社)を紹介します。 永守氏については、これまでも紹介しているので、経歴等を紹介しませんが、4月に、日本電産のCEOに返り咲きされました。昨年6月に就任したばかりの関潤氏のCEO職を解き、自ら再びCEOに就任したのです。「永守による経営指導体制の下、日本電産は本来のスピード感のある経営を行い、2023年売上10兆円の実現をより強固にするため」と説明されましたが、永守氏は経営者として「カリスマ性」を帯びる一方で、「本人の能力がすごすぎて、人をコーチングできない。社長やCEOをやらせてみてはダメ、はい次、となる」と厳しい批判や指摘もあります。確かに、最近、いくつかの企業でカリスマ経営者の老害が出ているように思いますが、さりとて彼らのカリスマ経営者としての実績やすごさは揺るぎません。 永守氏の「成し遂げる力」も、昨日の稲盛氏の「アメーバ経営」同様、中小企業経営者にとっても役に立つ本です。 この本では、永森氏の生い立ちと、その経営哲学が描かれています。今や、世界一の総合モーターメーカーになった日本電産ですが、決して順風満帆の道のりをたどってきたわけではありません。むしろ困難の連続、そうした困難に地道に逃げることなく向き合ってきた結果、それを乗り越え、チャンスをつかむことができたのです。 永守氏は、「経営の世界では『運が7割、努力が3割』」と言います。ここで永守氏が強調したいのは「運がすべてではない」ということです。「3割の努力」が重要なので
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神頼みではない。「決意表明」という儀式。

1. 経営者が神社に足を運ぶ理由経営者が神社を訪ねるのは、祈りのためというより「決意を新たにするため」の行為だと思います。経営という営みは、合理と不確実性の間で常に揺れ続けます。 数字と感情、戦略と偶然、論理と直感──その狭間を日々往復しながら判断を下すのが経営者の宿命です。だからこそ、多くの名経営者たちは「自分と静かに向き合える場所」を持っていました。 その場所が神社であることも少なくありません。神社は“祈願の場”というより、「自分の心を映す鏡のような空間」です。 その鏡の前に立ち、己の足跡と未来を見つめ直す行為こそ、経営者にとっての信仰だったのではないでしょうか。2. 松下幸之助と椿大神社──「道を定める」祈り三重県鈴鹿市に鎮座する椿大神社(つばきおおかみやしろ)。 “みちびきの神”として知られる猿田彦大神を祀るこの神社は、松下幸之助氏が深く信仰した場所として有名です。松下氏は幾度もこの地を訪ね、境内に茶室「鈴松庵」を寄進し、後に氏の志を讃えて「松下幸之助社」も建立され、今も多くの参拝者がその精神に触れています。彼にとっての椿大神社は、願いを捧げる場というより「己の使命を再確認する場」でした。松下氏は生前、「信仰心とは、心を正すこと」と語っています。 経営は経済活動でありながら、常に“人の心”と向き合う仕事です。 その心が曇れば、判断も迷います。だからこそ彼は、神前に立って心のほこりを祓い、「正しい道」を歩む決意を固めたのです。松下電器(現パナソニック)を一代で築き上げた背景には、事業の神ではなく「道を示す神」との対話がありました。 椿大神社の猿田彦大神は、「迷った者を正し
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中小企業経営のための情報発信ブログ92:稲盛経営と永守経営

今日もブログをご覧いただきありがとうございます。今日は、「稲盛経営と永守経営」について書きます。これまでも京セラ会長稲盛和夫氏と日本電産会長永守重信氏の経営哲学については折りに触れ紹介してきました。ただ、個別に紹介し、両者を並べて紹介したことはありません。この日本を代表する2人の経営者の経営哲学を比べてみれば多くの共通項があることが分かり、中小企業経営者にとっても、経営の参考になるはずです。 小集団ごとに採算管理するアメーバー経営を特徴とする稲盛氏、圧倒的な営業力を強みとする永守氏、という風に違いはありますが、ともに「失敗しない」経営が信条です。さながら米倉涼子演じる大門未知子(ドクターX)です。また、「具体的な数字に落とした中期計画は立てない」「目標に掲げたことは必ず実現する」など、目標の設定と成果への徹底的なこだわりでそれを実現しています。 1.自利と利他  稲盛氏は、以前紹介した「稲盛経営12箇条」を見ても明らかなように、「利他の心」あるいは「無心の心」の大切さを説く一方で「数字は経営の基本」という姿勢を忘れていません。前者はフィロソフィ、後者がアメーバ経営に基づく採算管理です。まさに渋沢栄一の「論語と算盤」そのものです。  アメーバ経営というのは、稲盛氏が京セラを経営する中で、京セラの経営理念を実現するために作り出した独自の経営管理手法です。組織をアメーバと呼ぶ小集団に分けて、各アメーバのリーダーが中心となって各アメーバの計画を立て、メンバーが知恵を絞って努力することでアメーバの目標を達成していきます。そうすることで、現場のメンバー一人ひとりが主役となって、自主的に経営
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