今の悩みを、人生の問題にしなくてもいい
焦っている時ほど、目の前の出来事が「人生のすべて」のように感じてしまうことがあります。仕事で失敗した。人間関係がうまくいかない。将来のことを考えると、不安ばかりが浮かんでくる。すると、「もうダメかもしれない」「この先、ずっとこのままだったらどうしよう」そんな気持ちになってしまいます。もちろん、悩んでいる本人にとって、今目の前で起きている出来事は、とても大きな問題に見えています。そんな簡単に「気にしないようになれる」ものでもありません。でも、もしかすると、今起きている出来事は、人生全部の問題ではなく、人生の中の、一場面なのかもしれません。今抱えている悩みも、一年後には、ほとんど思い出せなくなっていることがあります。誰かに言われて傷ついた言葉。失敗して、恥ずかしくてたまらなかった出来事。眠れないほど悩んだこと。その時は、「こんなにつらいことはない」そう思っていたのに、時間が経つと、「あぁ、そんなこともあったな」そんなふうに振り返れることも少なくありません。思いつめていた悩みが、時間の流れの中で、いつの間にか風化していく。そんなことは、人生の中で何度も起こります。苦しい時は、どうしても視野が狭くなります。今日の失敗が、人生の失敗に見えてしまう。一人に否定されたことが、自分の価値そのものを否定されたように感じてしまう。でも、未来の自分から見たら、どうでしょう。あるいは、十年前の自分から見たら、今の悩みはどんなふうに映るでしょう。人生は、ひとつの出来事で決まるほど、単純ではありません。良い時期もあれば、立ち止まる時期もある。遠回りだと思っていた経験が、あとから大切な意味を持つこともありま
0