現場の「なぜ?」を研究へ。#1
研究から逃げ回っていた看護師が、博士号を取るまではじめまして。現在、私は大学教員として看護学の教育・研究に携わっています。でも、もともと研究者を目指していたわけではありません。大学病院や一般病院など、長く臨床の現場で看護師として働いてきました。その頃は、とにかく毎日の業務に追われる日々。研究なんてやっている暇はない!というのが正直なところでした。それどころか、「うちの病棟、今年は看護研究の当番だって」なんて声が聞こえてくると、「お願いだから私には回ってきませんように……」と、ビクビクしながら逃げ回っていました(笑)。そんな私が、今では博士(看護学)の学位を取得しています。新人看護師だった頃の私に、「あなた、十数年後には博士号を取っていますよ〜」と言ってみたいものです。きっと、「えっ? なんで? 私が??」と驚きすぎて、どうしてそんなことになるのか考えすぎて、頭がショートしていたことでしょう。でも、本当なんです。「研究って、頭のいい人がするものでしょ?」研究を始める前の私は、「研究」という言葉を聞くだけで、とても難しいものに感じていました。「研究って、大学の先生や学者さんが専門的にやるものでしょう?」「統計なんて分からないし……」「ちゃんと研究方法を学校で勉強していない私には無理」そんなふうに思っていました。もしかすると、今この記事を読んでくださっている看護師さん、介護士さん、医療・福祉職の方の中にも、同じように感じている方がいらっしゃるかもしれません。でも、今の私は少し違う捉え方をしています。研究の入り口は、必ずしも難しい研究方法や統計の知識ではありません。臨床で働いていると、
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