その霊媒師は私が登場させたの?
昔、いとこの知り合いに霊媒師がいた。「あなたを見てあげる」そう言われて、私はその人に見てもらうことになった。私は、ほとんど何も話していない。夫のことも、義母のことも、家庭の中で何が起きているのかも。ところが、その霊媒師は私にこう言った。「旦那さんのお母さんが、悪の根源ね」さらに、「旦那さんは右向け右の人だから、これからも変わらないよ」と言った。私は驚いた。なぜなら、その言葉が、私が結婚生活の中でずっと感じていた違和感に、妙にぴったり当てはまったからだ。夫は、いつも自分の家族側を優先した。あるときは、亡くなった私の父の預金について、「俺の父親か俺の妹の預金に移したら?」そんな提案までしてきた。ちなみに私は、父の貯金額すら夫に伝えていない。いやいや。なぜ私の父のお金が、あなたの父親か妹のところへ行くのだ。私の母の存在はどこへ消えた。父が亡くなったあとには、姑が夫を通じて、「お母さんを老人ホームに入れたらどうだ?」と提案してきたこともある。なんというか。私の家族のことなのに、なぜか向こうの家族が采配を振るおうとしてくる。当時の私は、霊媒師の「この人は変わらないよ」という言葉を聞いて、「ああ、本当に変わらないんだ」と思った。そして、それが離婚を決める大きなきっかけになった。だから長い間、私は、「霊媒師に背中を押されて離婚した」と思っていた。でも最近、少し違う気がしている。もしかしたら、霊媒師が私の人生を動かしたんじゃない。私が霊媒師を、必要な役割として自分の世界に登場させたのかもしれない。もっと言えば、私が霊媒師を動かしたのかもしれない。もちろん、本当に霊能力があったのかもしれない。た
0