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同じ説明で理解できる子・できない子の差|能力ではなく「入り口」

同じ説明を、同じようにしているのに、すっと理解する子と、まったく届かない子がいます。長く教えていると、必ずぶつかる不思議です。ですが、この差は、能力の差ではありません。理解の入り口が、子どもによって違うだけなのです。理解の「入り口」は、子どもごとに違う人には、情報が入りやすい経路があります。耳から入る子、目から入る子、手を動かして入る子。同じ内容でも、どの経路から届けるかで、理解のされ方がまるで変わります。言葉で説明するとよくわからないのに、図に描いた途端に「あ、そういうこと!」と表情が変わる子がいます。逆に、図よりも言葉で筋道立てて説明された方が納得する子もいます。どちらが賢いという話ではなく、単に、届く扉が違うのです。この違いは、頭の良し悪しではなく、その子に合った入り口を、まだ見つけられていないかどうかの違いなのです。だから、まず「入り口」を探す私が授業で最初にすることは、その子の入り口を探すことです。教える内容そのものより先に、どの経路なら届くかを見極めます。言葉で通じなければ、図に描く。図でだめなら、消しゴムやおはじきを動かして、目の前で見せる。それでもだめなら、本人に手を動かさせてみる。いくつか試すうちに、「この子は、手を動かすと入るタイプだ」といったことが見えてきます。入り口さえ見つかれば、それまで届かなかった説明が、驚くほどすんなり通るようになります。たとえば、繰り上がりの計算がどうしても理解できなかった子に、言葉での説明をやめて、おはじきを実際に十個ずつ動かして見せたことがあります。「十のまとまりができたら、次の位に引っ越すんだよ」。手で動かした瞬間、その子の
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