肉の仕入れ価格が上がると、なぜ現場の仕事まで増えるのか
最近、肉の価格が上がった、という話をよく聞きます。農林水産省が公表している「食品価格動向調査(食肉・鶏卵)」を見ると、2026年8月の調査では、鶏もも肉が100gあたり156円。豚ロース肉が290円。いずれも高い水準になっています。もちろん、これは全国の量販店を対象にした小売価格の調査なので、飲食店の仕入価格そのものではありません。ただ、食材価格を取り巻く環境が厳しくなっていることは、現場でも感じている人が多いのではないでしょうか。肉が上がった。野菜も上がった。米も高い。だから、「原価が上がって大変だ」という話になります。それはもちろん、その通りです。でも、仕入れの現場を見ていると、価格が上がることで増えているのは、原価だけではありません。実は、価格が変わるたびに発生する「仕事」も増えています。【価格が変わると、やることが増える】例えば、今まで1kg 1,000円だった商品が、1,050円になったとします。数字だけを見ると、50円の値上げです。でも実際の現場では、数字を書き換えるだけでは終わりません。新しい価格を確認する。商品マスタを修正する。Excelを使っていれば、Excelも直す。取引先に価格改定を伝える。必要なら見積書を出し直す。注文時の価格が合っているか確認する。納品書の金額を確認する。請求時にも、もう一度確認する。一つの価格が変わっただけなのに、その数字に関係する場所が多ければ、それだけ仕事も増えていきます。【飲食店側にも「確認」が増える】価格改定の影響を受けるのは、卸業者だけではありません。飲食店側でも、「これ、前はいくらだった?」という確認が増えます。納品書を見
0