「工事が終わってから赤字に気づく」をやめる、いちばん簡単な方法
一人親方や小さな工務店の方と話すと、必ず同じ話になります。「忙しかったのに、月末にお金が残っていない」「あの現場、たぶん赤字だったと思う」。「たぶん」なのです。どの工事で利益が出て、どの工事で消えたのか、数字で答えられる人はほとんどいません。これは腕の問題ではなく、記録の仕組みがないだけです。■ どんぶり勘定の正体どんぶり勘定とは、要するに「工事ごとの原価を分けて記録していない」ことです。材料を買った、外注に払った、燃料を入れた。全部まとめて「経費」になっている。すると会社全体では黒字でも、実は半分の工事が赤字で、残り半分がそれを埋めている、という状態に気づけません。■ 記録は4つに分けるだけ原価の記録は、難しく考える必要はありません。伝票が出るたびに、次の4つのどれかに分けて1行書くだけです。・材料費:現場で使う材料・労務費:自社の職人の手間・外注費:他社に出した工事・経費:運搬費、重機リース、廃材処分、現場の駐車場代など大事なのは外注費と労務費を混ぜないこと。ここが混ざると、「自分の手間で稼いだのか、外注に出して目減りしたのか」が分からなくなります。■ 「終わる前に」気づくための数字もうひとつだけ数字を足すなら、実行予算に対する消化率です。工事の進み具合が半分なのに、予算を7割使っていたら、その工事はもう赤字です。終わってから気づくのと、途中で気づくのとでは、打てる手がまったく違います。■ 道具は何でもいいノートでも、Excelでも、専用ソフトでも構いません。続けられるものがいちばんです。私は、伝票を1行入れるだけで工事ごとの粗利と実行予算との差が自動で出るExcelの工事
0