専門用語で語れる=実力ではない
知っていることと、できること私たちは、自分の知らない言葉や理論に出会った時、それだけで何かとても深いものへ触れたように感じることがあります。聞いたことのない専門用語や複雑な理論体系を目の前にすると、「こんなことまで知っているのか」と、その人の知識だけではなく、実力まで大きく見えることがあるのでしょう。反対に、自分がすでに知っている言葉が出てくると、「それなら知っている」と途端に価値を小さく見積もってしまうことがあります。けれど、私はこの感覚を不可思議に感じます。知らないことを知っているから凄いのでしょうか。そして、自分が知っていることを語っているから、その人がやっていることは大したことがないのでしょうか。知識として知っていることとそれを実際に扱えることはイコールではなく、想像している以上に大きな隔たりがあります。どれほど多くの専門用語を知っていても、それだけで目の前にあるものを扱えるようになるわけではありません。理論を説明できることと、必要な場面でそれを使い、自分の力として働かせることは同じではないのです。知識は大切ですし、理論体系にも意味があります。私自身もこれまで多くのものを学び、自分の中へ積み重ねてきました。ただ、知らない知識や用語を次々と並べ、「こんなことまで知っている」と見せることはしません。それによって自分自身を大きく見せ続けなければならないお飾りの知識は必要ありません。本当に何かを扱える人は、自分の持っているものをすべて説明する必要もないのでしょう。どこまで知っていて、クライアントへ何が提供できるのかそのすべてを見せなくても、必要な時に必要なものを取り出して使うこ
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