本棚から、心に残った一冊 第10話最終話『星を編む』
第10話、最終話は、凪良ゆうさんの『星を編む』を選びました。『星を編む』は、『汝、星のごとく』の続編として、本編では描ききれなかった人たちの思いや、その後の人生に触れる物語です。大切な出会いや別れを抱えながら、それぞれが自分の人生を歩いていく姿が、静かに心に残る一冊です。この本を読んだ時、私は「人の人生は、ひとつの物語だけでは終わらないんだな」と感じました。本編では見えなかった思いや、言葉にされなかった気持ち、それぞれの人生の続き。そういうものが、描かれている物語でした。人は誰かと出会って、傷ついたり、救われたり、大切なものを失ったりしながら、それでもまた自分の人生を歩いていくのだと思います。好きだった人。大切だった時間。うまく言えなかった言葉。あの時は選べなかった道。そういうものは、きれいに消えてなくなるわけではありません。心のどこかに残りながら、その人の一部になっていくのだと思います。『星を編む』を読んでいると、人生はひとりだけで作られているものではないのだと感じます。誰かの言葉や、誰かとの出会い、誰かを思った時間。そういうものが少しずつ重なって、今の自分ができている。恋も、家族も、人とのつながりも、簡単に答えが出るものばかりではありません。でも、答えが出なかった時間にも、ちゃんと意味があるのかもしれない。そう思わせてくれました。本を読んでいるうちに、自分の中に残っていた気持ちに気づくことがあります。終わったと思っていたことや、もう大丈夫だと思っていたことを、それでも時々、ふと思い出してしまう。そして、誰かの人生を知ることで、自分の人生も少しやさしく見つめられる。そんなこと
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