「どんなサイトでも取れます」と、書かなかった話(副業ツール開発記#3)
出品ページの説明文を書いているとき、指が止まった一文があります。「どんなサイトの価格でも取得できます」書けば、たぶん強そうに見える。迷っている人の背中を押せそうな一文です。実際、私は書きたかった。もっと言えば「書けるようになりたかった」Amazonでも楽天でも、大手のサイトでスッと動いてくれたら、どんなに気持ちよかっただろうと、何度も思いました。でも、書きませんでした。書けなかったのは、嘘になるから前回の記事で、robots.txtと利用規約の話を書きました。調べていくうちに、大手ECは規約でそもそも対象外だと分かった。技術的に「作れる」ことと、「やっていい」ことは別だった、という話です。その線を一度引いてしまうと、もう「どんなサイトでも取れます」とは書けなくなります。書いた瞬間、それは誇大広告になる。自分で引いた線を、自分の売り文句で踏み越えることになる。一文の見栄えのために、そこまではできませんでした。一番こわかったのは「意味あるの?」正直に言うと、線を引いたあと、しばらく落ち込みました。大手に対応していない価格収集ツールって、意味あるのかな、と。世の中の人がまず思い浮かべる「価格を見たいサイト」って、たいてい大手じゃないですか。そのど真ん中を外したツールに、価値なんてあるんだろうか——そう思うと、出品ボタンを押す手が重くなりました。ここは、まだ完全には割り切れていません。ただ、考えているうちに一つだけ見えてきたことがあります。大手ができないなら、誰のためのツールなのか大手ECは、規約で守られていて、そもそも自動収集を許していない。だから逆に言えば、大手を見張りたい人は、は
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