第十四章 宇宙はすぐには貴方に答えをくれない
「失った」と思った場所から始まること・・・昔の私は、失うことを恐れていました。大切なものを失えば、人生は悪い方向へ進んでしまう。そう思っていた時期もあります。けれど、長く人の心と向き合っていると、不思議なことに気づきます。人は、失ったものによって成長することがある。別れによって、本当に大切な人に気づくことがある。挫折によって、自分の本当の道を見つけることがある。断られたことで、別の扉が開くことがある。そして、「あの時は最悪だった」と思っていた出来事を、何年か後になって、「あれがあったから、今の自分がいる」と振り返ることがあります。運命は、その瞬間だけでは読めないのだということ。精霊術の世界では、目の前に現れているものだけを見て、すべてを判断することはしません。今は見えていない流れがあります。今はまだ出会っていない人。まだ訪れていない場所。まだ経験していない出来事。そして、まだ自分自身が知らない「これからの自分」。それらが一本の流れとなって、未来を形づくっていきます。だから私は、「今、うまくいっていない」というだけで、「自分の人生は失敗した」とは考えません。まだ途中だからです。物語の途中にいる人間には、結末を見ることができません。だから、今つらいあなたへもし今、何をしてもうまくいかない。何かを失ってしまった。自分の未来が見えない。そんな場所にいるのなら、どうか、今だけを見て、自分の人生に「不幸」という判決を下さないでください。その出来事が、何を意味するのか。それは、これから先の人生を歩いてみなければ分かりません。もしかすると、その出来事があなたを本当の人生へ向かわせる最初の合図だ
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