「失った」と思った場所から始まること・・・
昔の私は、失うことを恐れていました。
大切なものを失えば、人生は悪い方向へ進んでしまう。
そう思っていた時期もあります。
けれど、長く人の心と向き合っていると、不思議なことに気づきます。
人は、失ったものによって成長することがある。
別れによって、本当に大切な人に気づくことがある。
挫折によって、自分の本当の道を見つけることがある。
断られたことで、別の扉が開くことがある。
そして、「あの時は最悪だった」と思っていた出来事を、
何年か後になって、「あれがあったから、今の自分がいる」と振り返ることがあります。
運命は、その瞬間だけでは読めないのだということ。
精霊術の世界では、目の前に現れているものだけを見て、すべてを判断することはしません。
今は見えていない流れがあります。
今はまだ出会っていない人。
まだ訪れていない場所。
まだ経験していない出来事。
そして、まだ自分自身が知らない「これからの自分」。
それらが一本の流れとなって、未来を形づくっていきます。
だから私は、「今、うまくいっていない」というだけで、
「自分の人生は失敗した」とは考えません。
まだ途中だからです。
物語の途中にいる人間には、結末を見ることができません。
だから、今つらいあなたへ
もし今、何をしてもうまくいかない。
何かを失ってしまった。自分の未来が見えない。
そんな場所にいるのなら、どうか、今だけを見て、自分の人生に「不幸」という判決を下さないでください。
その出来事が、何を意味するのか。
それは、これから先の人生を歩いてみなければ分かりません。
もしかすると、その出来事があなたを本当の人生へ向かわせる最初の合図だったのかもしれない。
もしかすると、閉じたと思った扉の向こうに、まだ見たことのない世界が
待っているのかもしれない。
宇宙は、すぐには答えをくれないのです~
宇宙の流れは、いつも分かりやすい形で答えを見せてくれるわけではありません。
時には、「なぜ今?」と思うような出来事を通して、私たちに何かを気づかせます。だから、焦らなくていい。
立ち止まってもいい。泣いてもいい。迷ってもいい。
ただ、自分の未来だけは諦めないでください。
人生には、その時には意味が分からない出来事があります。
けれど、その出来事をどう受け止め、そこから何を学び、どちらの方向へ歩き出すのか。
そこから先は、あなた自身が選ぶことができます。
そして時には、一つの出来事。一人との出会い。
たった一言の言葉が、それまでの人生の流れを静かに変えてしまうことがあります。
それが、運命を変える出会いなのかもしれません。
今日あなたの前にある出来事も、
まだ物語の途中です。
だから、「これは不幸だ」と決めつけるのではなく、
一度だけ、こう問いかけてみてください。
「この出来事は、私に何を教えようとしているのだろう?」
その問いを持った瞬間から、あなたの未来の見え方は、
少しずつ変わり始めるかもしれません。
都 白龍
Master Hakuryu
Founder of Hakuryu Spiritual Arts
※もし今、ひとりでは答えが見つからない悩みを抱えているのなら、ひとりで抱え込まなくても大丈夫です。何かありましたら、いつでもご連絡ください。