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「感染症の基本再生産数」金沢医科大学2021年2月13日実施

(1)問題① インフルエンザのような感染症が流行するか,終息するかといった問題は,疫学的にいえば基本再生産数(Ro )によって規定される。② 基本再生産数(Ro)とは,「ひとりの感染者が,誰一人として感染防御免疫を持たない人口集団に持ち込まれたとき,平均して何人に直接感染するかという人数」のことである。③ この基本再生産数の定義からすれば,感染症がある集団に持ち込まれた場合,その感染症が集団の中で拡大するか,終息するか,あるいは拡大もしないが終息もしないで維持されるかについては次のような公式が与えられることになる。·・再生産数(Ro)<1→ 流行は終息する・基本再生産数(Ro)=1→ 流行は拡大もしないが終息もしない・基本再生産数(Ro)>1→ 流行は拡大を続けていく④ R<1とは,最初に感染した人から次に感染する人(二次感染者)の数が,平均で一人未満の場合をいう。その場合,たまたま二次感染が起こったとしても,その人から次の人(三次感染者)への感染も平均すれば一人未満となる。一人の感染者は平均すれば一人未満の人にしか感染できず,やがて流行は終息していくこととなる。⑤ R 0>1ならば,二次感染者数は平均で一人より大きくなり,また,二次感染者から三次感染者への感染も平均して一人より大きくなる。したがって,流行は次々と拡大していく。⑥ 一方,R 0=1ならば,二次感染を起こす人の数は確率的に一人となり,二次感染した人から次の人への感染も平均で一人となるため,流行は拡大もしないが,終息もせず風土病のように社会で維持されていくということになる。⑦ 一方,基本再生
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