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「人は、共感されたあとに前を向ける」

― 共感力は、成長するための土台になる ―誰かに悩みを相談するとき、私たちは本当に「答え」だけを求めているのでしょうか。「どうしたらいいと思う?」そう聞きながら、本当はその前に、「そうだったんだね」「それは辛かったね」と、自分の気持ちを受け止めてもらいたいことがあります。だから相談する相手も、誰でもいいわけではありません。「この人なら分かってくれそう」「この人になら話しても大丈夫そう」そんな安心感のある人を、私たちは自然と選んでいます。正論なのに、なぜ心に届かないのか悩んでいるときに頭から否定されたり、すぐに反論されたりすると、人は本来の問題について考えるより先に、「私だって理由がある」「私だけが悪いわけじゃない」と、自分を守ろうとします。正論が間違っているわけではありません。ただ、正論を受け取れる心の状態になる前に差し出されていることがあるのです。心の扉を閉めた人に、どれだけ正しい言葉を届けても、中までは届きません。だから、まず必要なのが共感なのだと思います。共感は「あなたが正しい」と言うことではないここを勘違いしてしまうと、共感はただの同調になってしまいます。「そう感じたんだね」「それは悔しかったね」「そう思うのも分かるよ」そうやって、その人の感情を一度受け止める。だからといって、その人の行動や考え方まですべて肯定する必要はありません。行動への評価と、感情への理解は別のものです。相手と違う意見を持ちながら、その人の気持ちを理解しようとすることもできます。むしろ、大人の共感力とは、そこにあるのではないでしょうか。共感されると、人は自分を振り返れる不思議なことに、自分の気持ちを
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