「...。」で終わる映画たち — ポン・ジュノ作品が教えてくれた、やるせなさとの向き合い方。
映画を観終わったあと、感想を言葉にできない瞬間ってありませんか?「面白かった」でも「悲しかった」でもない、「...。」としか言いようのない、あの独特な余韻。私にとって、それを一番強く感じさせてくれるのがポン・ジュノ監督の作品です。ポン・ジュノ作品を観終わったあとに残るあの感覚は、「え、そうなるの?」という呆気にとられる感覚と、「なんとも言えない、やるせない」という感覚が、ほとんど同時に押し寄せてくるものだと思っています。この2つが分かちがたく混ざり合っているからこそ、他の監督の作品では味わえない独特な後味を残してくれるんです。社会を描く作品に見る、呆気とやるせなさ「パラサイト 半地下の家族」は、後半の急展開に呆気にとられながら観る人が多い作品だと思います。でも、あの衝撃的な展開が終わったあとに残るのは、格差という構造そのものは誰にも解決できないまま、また日常が続いていくというやるせなさです。誰か一人が悪いわけじゃない。でも、何も変わらない。その虚しさが、じわじわと効いてきます。「吠える犬は噛まない」も、「スノーピアサー」も同じです。社会の理不尽さをコミカルに、時にグロテスクに見せつけながら、笑ったあとにふと虚しさが残る。ブラックユーモアと社会風刺が効いているからこそ、笑いと虚しさが、表裏一体で襲ってくるんだと思います。ずっしり残る作品に見る、呆気とやるせなさ「殺人の追憶」は、私にとって今でもずっと考え続けている作品です。あの結末に呆気にとられると同時に、真実がわからないまま時間だけが過ぎていく・・・という、やるせなさが胸に残ります。答えが出ないまま終わる、その「わからなさ」自体
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