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自分が選んだもので世界を作っている

私が本格的に病気を発症する少し前ひどく音が聞こえるようになり耳が痛くなった今まで、聞こえていなかったような日常の音が全て同じ音量で聞こえるので一日中、耳栓をしていないと日常を過ごせなくなったなのに、耳鼻科で検査しても耳に異常はなかった程なくして、私には青に見えた信号が他人からは赤だったり、私に見える文字が、他人と違ったりするようになったその頃から、私は自分の見ているものが他人と違うのだと気づき、病識を持つようになった医学的には錯覚とか錯視とか聴覚過敏といった症状が出ていたわけだけど要は病気によって通常なら働く脳の機能が働かないという異常を起こしていたのだ病気の治療には長い年月がかかったけれど今、思うと脳っていう臓器は不思議で仕方がない私たちは、本当はたくさんの音を同時に受け取っているはずなのに自覚する音は自分が選んだ音だけを「聞いている」と認識する視野の中で実際に目に入っている情報は数えきれないほどのものを見ているはずなのに自覚する情報を選んで「見ている」そして、無自覚に「見た」「聞いた」と言って自分だけの世界を作り、それを「世界」や「宇宙」と言っているつまり、私は私が今、注意を向けたものを選択して「見ている」し「聞いている」ならば、私は選べるはずだ見たいもの聞きたいものをだって私の臓器である私の脳がフィルタしているだけなのだから私が何を見て何を聞いて何を世界とするかは自分で選び直せるはずなんだ
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