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第2話『繋いだ手』

短編連作『かぐや姫』よりー人生には、役目が終わったことに気づく瞬間があります。 この連作は、そんな瞬間を書き留めたものです。第2話 『繋いだ手』何処へ出掛けても目に付くのは、手をつないでいる大人たち。なんで繋いでるんだろう?というより、繋げるんだろう?私が「パパ」と言えば、鬱陶しそうにジロっと見られる。そこに手を繋ぐという行為は、どんな風に居場所を見つけるんだろう?そんな風に人の手ばかり見ている私は羨ましいのかな?亡くなった父の代わりに私と腕を組んでヴァージンロードを歩いてくれた兄は、皆に聞こえる声で泣きながら私と組んだ腕から、夫となる男性にバトンタッチをした。その組まれた私の腕はそれほどまでに二人の男性にとって大切なものだと分かるほどに丁寧に。その後も、終始涙を流し続けた兄は、周りが笑うのも気にせず、双子のようにくっついて育った私の結婚を愛おしいものだと大切に涙で送り出してくれた。そんなにも大切な私の腕は、しばらくは夫と繋がれていたけど、赤ちゃんを抱くものになり、子供とつなぐものになりしているうちに、夫と繋がれていた日々があったことも忘れ去られ、今では道行く人のつながれた手を見ては、口にくわえられる始末だ。たくさんの夫婦に囲まれて育ったけど、どんなおじちゃんもおばちゃんもそんなことしてなかったから、この歳になって、そんなことを考えるとも思っていなかった。ただ、私の周りはそれぞれにいびつだったから、夫婦は、そのいびつさこそが必要条件だとすら思えていた。むしろ正しい形とはアンバランスなんだと。だからアンバランスは上手いことバランスをとって、手なんか繋がなくても十分にその形そのもの
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