“人の話を聞いたあとまで苦しくなる”あなたへ。心理学が教える“共感しすぎる心”の休ませ方
相手と別れたあとも、気持ちが残ってしまう悩みを打ち明けられた。つらい出来事を聞いた。その場では落ち着いて話を受け止められたのに、家に帰ってからも胸が重い。相手の表情や言葉を何度も思い出し、自分まで悲しくなることがあります。何かできたのではないかと考え続け、眠る前まで心配してしまうこともあります。人の気持ちを丁寧に受け取れる人ほど、相手と別れたあとにも感情を抱えやすいものです。共感すると、心も相手のほうへ動く臨床心理学では、人は相手の表情や声、言葉に触れることで、その感情を自分の内側にも感じると考えます。悲しんでいる人を前にすれば、自分も悲しくなる。不安な話を聞けば、自分の心も落ち着かなくなる。これは、人とつながるために必要な自然な働きです。ただ、相手を大切に思うほど、その苦しさまで自分が背負わなければならないように感じることがあります。共感することと、相手の問題を引き受けることは、同じではありません。相手の感情と自分の感情を分けてみる話を聞いたあとに苦しくなったら、「今の気持ちは誰のものだろう」と少し立ち止まってみてください。相手の悲しさに触れて生まれた気持ちなのか。自分の過去の経験が重なっているのか。助けられないことへの申し訳なさなのか。すぐに答えが出なくても構いません。気持ちの出どころを考えるだけでも、相手の苦しさと自分の心との間に、少し余白が生まれます。距離を置くことは、冷たくなることではありません。自分の心を、自分の場所へ戻していく人の話を聞いたあとは、意識して日常へ戻る時間をつくることが大切です。温かい飲み物を飲む。短く散歩する。好きな音楽を聴きながら、身体の力を抜く
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