1 魔術師
大アルカナの1番目、魔術師についてです。対応する惑星は水星であり、これは言葉や知性、コミュニケーションを示します。さらには、今自分のある知性を働かせるという事にも繋がります。このカードの要素を分解して解説していこうと思います。長衣は精神面の表れとされています。また、赤は情熱や意思、行動力を示します。また男性性を示します。内側は白い服です。これは純潔と女性性を示します。つまり彼は男性性と女性性、その二つを併せ持つとも言えそうです。とはいえ、次の女教皇の事を考えると、この人物自体は男性と考えた方が無難かもしれません。彼の頭上には無限のマークがあります。多くの知恵を持ち、それを総動員させている事がうかがえます。左手の指は地面を示しています。私はここにいるという確固たる存在感を示しています。対照的に、右手はバトンを持ち、天を示しています。天の知恵、アイデアを受け取り、それを放出する事を示します。これらを組み合わせて考えると、天からの啓示を受け、自分の知性と昇華し、それを持って自分の存在を示している、と言えそうです。机の上にはワンド(火)、カップ(水)、ソード(風)、ペンタクル(地)があります。これらは4つのエレメントを表し、この魔術師がそれらを使いこなしている事を意味します。手前には植物が生い茂っています。豊穣、繁栄を意味します。頭上の植物は、その意味を二重で強調しているようです。また赤いバラは男性、白いユリは女性を示すとも言われます。それらがよどみなく調和している姿は、水星のコミュニケーションを彷彿とさせます。彼の後ろに背景は無く、あふれる希望の黄色の中にいるのも特徴的です。ちりばめ
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