連載「生命の暗号は、どう創られたか」:第0回 これは占いではなく、「生命の科学」です
占いを受けたことのある方に、聞いてみたいことがあります。当たったでしょうか。当たった、という方もいるでしょう。外れた、という方もいるでしょう。そして一番多いのは、たぶんこういう方です——その場では「当たってる!」と思ったのに、家に帰ったら、何も変わっていなかった。私自身がそうでした。20代の頃、人生に迷って、いろいろな占いを試しました。当たることもあった。でも、迷いは消えなかった。なぜか。いま振り返ると、理由ははっきりしています。「当たった」の中身が、説明されなかったからです。 「当たる」と「わかる」は、違うたとえば、天気予報を考えてみてください。「明日は雨です」と言われて、実際に雨が降れば、予報は当たったことになります。でも、あなたは雨のことを何も"わかって"いません。なぜ雨が降るのか——海の水が蒸発して、上空で冷えて、雲になって、重くなって落ちてくる——この仕組みを知ってはじめて、あなたは雨が"わかった"ことになります。そして面白いのは、仕組みがわかると、予報が外れても慌てなくなることです。空を見て、風を感じて、自分で見当がつけられるようになるからです。占いの多くは、「明日は雨です」を言います。当たることもあります。でも、なぜそうなのかは説明されない。カードがそう出たから。星がそう並んでいるから。だから、その場では響いても、家に帰ると使えない。仕組みを受け取っていないからです。この連載でやりたいのは、その逆です。「明日は雨です」ではなく、「なぜ雨が降るのか」のほうを、最初から最後まで説明します。「占いは統計です」という説明について「占いは何千年分の統計です。だから当たるんで
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