「感染症と差別」長崎大学多文化社会学部前期2023年
(1)問題「感染症」,「社会」,「差別」に関連する資料1~6に基づき,以下の問いに答えなさい。問1 資料1を読んで,感染症の大流行と社会の関係について400字以内でまとめなさい。問2 資料2をもとに,伝統的な知識や過去の出来事を教訓とすることの良い面と悪い面について,あなたの考えを,400字以内で書きなさい。問3 問1,2で解答した視点に基づき,資料3,4,5,6を参考にして,単なる経済支援や援助のほかに,差別の克服のためにはどのような知恵や方策が求められるか,あなたの見解を900字以上1000字以内で書きなさい。資料1モンゴル帝国の勃興の影響による疾病バランスの激変① 黒死病があのように猛烈な破壊力を発揮し得るためには,それに先立って2つの条件が満たされねばならなかった。第一に,腺ペストを人間にうつすことのできるノミを宿しているクマネズミが,ヨーロッパ全土に分布する必要があった。そして第二には,感染しているネズミとノミをあらゆる港に運ぶことができるように,船舶の航路網が地中海世界をヨーロッパ北部と結びつけなければならなかった。いや,クマネズミのヨーロッパ北部への分布自体,地中海と北方の諸港の間の船による連絡の結果だったらしいのだ。これは1291年に恒常化した。この年ジェノヴァの一提督が,これまでジブラルタル海峡の自由な運航を妨げていたモロッコ軍を破り,この海峡が初めてキリスト教徒の船舶に対して開かれたのである。また13世紀には船舶の構造に種々改良が加えられたため,年間を通じての航行が可能となり,ヨーロッパの航海者は朔風(さくふう)*吹きすさぶ大西洋を冬期にも無事渡航できるよう
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