「体験と経験」高知県立大学看護学部看護学科令和5年
(1)問題問 体験と経験の違いについて,以下の文章を参考にして,あなたの考えを1000字以内で述べてください 。 われわれは経験から非常に多くのことを学んでいる。森有正は,経験と異なる体験は違うと主張したものだが(森[1978]),経験という言葉を辞書で紐解くと「人間が外界との相互作用の過程を意識化して自分のものとすること」(広辞苑第六版)と記されている。この言葉通り、われわれは周りの環境から意識的に見聞きしたり、環境に働きかけたりすながら、実際の体験を通じて自らの知識を体系化している。<出典:金井壽宏、谷口智彦、実践知の組織的継承とリーダーシップ』、『実践知――エキスパートの知性』金井壽宏、楠見孝、有斐閣、2012年>(2)解答例 体験とは自分の行動で得た情報である。断片的であり、喜怒哀楽の感情が付加されている。体験は受動的なものであり、経験として自己の内部に組織化されない限り一回限りのもので終わってしまうおそれがある。一方、経験とは、受動的な体験を素材として自ら主体的に考え反省することで、ネガティブな体験であっても未来に向けてポジティブな意義を持つものとして変えてゆくことができる。また、初めから意識的に周囲の環境や他者に働きかけ、行動することで文脈を持った知識へと体系化し、明日を生きる糧として経験を活用することができる。 私は小学生のときにクラスメートの名前をいじってからかったことで彼を傷つけてしまい彼との関係を悪化させてしまったことがある。この体験は私にとって後ろめたく、消してしまいたい嫌な体験として心に残っている。しかし、その後、この体験を相談した友人から諭され、また発
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