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自分の気持ちがわからなくなった日

「何食べる?」「なんでもいいよ。」「どこ行く?」「あなたの行きたいところでいいよ。」昔の私は、そんな返事ばかりしていました。わがままだと思われたくなかった。従順だと思われたかった。嫌われたくなかった。だから、相手に合わせることが当たり前になっていました。でもある日、ふと気づいたんです。私、本当は何が食べたいんだろう?私、本当はどこへ行きたいんだろう?私、本当は何が好きなんだろう?答えが出てこない...。まるで長年開けていなかった引き出しの中から、忘れていた本音を探し出すような感覚でした。人の顔色を見て生きることは得意でした。空気を読むことも得意でした。でも、自分の心を読むことは苦手だったのです。気づけば...私はカメレオンになっていました。職場では職場の色。友達の前では友達の色。家族の前では家族の色。恋人の前では恋人の色。その場その場で色を変えながら生きていました。もちろん、それは生き延びるために必要だったのかもしれません。傷つかないため。怒られないため。仲間外れにされないため。誰だって無意識にやっていることです。でもね。カメレオン生活が長くなると困ったことが起きます。自分の気持ちがわからなくなるんです。本当は悲しいのに笑う。本当は腹が立っているのに我慢する。本当は疲れているのに大丈夫と言う。そうやって飲み込んだ感情たちは、消えてなくなるわけではありません。心の奥にどんどん積み重なっていきます。そしてある日突然、「なんだかわからないけど苦しい」という形で顔を出します。理由は説明できない。でも苦しい。寂しい。モヤモヤする。泣きたい。そんな状態になることがあります。........
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