頭から離れないあの人、あなたはどうして動けないんだろう
シャクヤクが好きで、梅雨の前のこの季節になると毎年気になって眺めてしまう。丸くふっくらした蕾が、少しずつ、おそるおそる開いていく感じ。あの開き方がなんともいえなくて。強くて華やかな花なのに、どこかはにかんでいるように見える。シャクヤクの花言葉には「恥じらい」という言葉がある。由来を調べてみたら、夕方になると花を閉じてしまう習性からきているらしい。あの大きな花が、夜になると静かに閉まっていく。なんだか、人みたいだなと思った。昼間は堂々と咲いていても、夜になると誰かに見られないようにそっと閉じてしまう。それがシャクヤクだと知ったとき、なんだかとても親しみを感じた。あなたにも、そういう瞬間はないだろうか。誰かのことが頭から離れないのに、自分からは動けない。好きかどうかもよくわからなくなってきた。相手の気持ちを聞きたいけど、答えが怖くて聞けない。そんな気持ちを抱えながら、表向きはふつうに笑って過ごしている、という日々。シャクヤクがもうひとつ持つ花言葉は「謙遜」。夕方に花を閉じる姿が、自分を抑えているように見えたのかもしれない。そしてもうひとつ、イギリスに残る民話がある。はにかみ屋の妖精がシャクヤクの中に隠れたら、恥ずかしさで花ごと赤くなってしまった、という話だ。かわいいな、と思う。でも、ちょっと苦しそうでもある。以前、Kさんという方から相談をいただいた。職場の同い年の男性とよく一緒にいるけれど、それが好意なのか単なる習慣なのか、相手自身もわかっていないように見える、という状況だった。霊視で視てみると、相手の男性の根っこのほうに、Kさんへの特別な感情がしっかりあるのが視えた。ただ、自分で
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