シャクヤクが好きで、
梅雨の前のこの季節になると毎年気になって眺めてしまう。
丸くふっくらした蕾が、少しずつ、おそるおそる開いていく感じ。
あの開き方がなんともいえなくて。
強くて華やかな花なのに、どこかはにかんでいるように見える。
シャクヤクの花言葉には「恥じらい」という言葉がある。
由来を調べてみたら、
夕方になると花を閉じてしまう習性からきているらしい。
あの大きな花が、夜になると静かに閉まっていく。
なんだか、人みたいだなと思った。
昼間は堂々と咲いていても、夜になると誰かに見られないように
そっと閉じてしまう。それがシャクヤクだと知ったとき、なんだかとても
親しみを感じた。
あなたにも、そういう瞬間はないだろうか。
誰かのことが頭から離れないのに、自分からは動けない。好きかどうかも
よくわからなくなってきた。相手の気持ちを聞きたいけど、答えが怖くて
聞けない。そんな気持ちを抱えながら、表向きはふつうに笑って
過ごしている、という日々。
シャクヤクがもうひとつ持つ花言葉は「謙遜」。
夕方に花を閉じる姿が、自分を抑えているように見えたのかもしれない。
そしてもうひとつ、イギリスに残る民話がある。はにかみ屋の妖精が
シャクヤクの中に隠れたら、恥ずかしさで花ごと赤くなってしまった、
という話だ。
かわいいな、と思う。でも、ちょっと苦しそうでもある。
以前、Kさんという方から相談をいただいた。職場の同い年の男性と
よく一緒にいるけれど、それが好意なのか単なる習慣なのか、相手自身も
わかっていないように見える、という状況だった。
霊視で視てみると、相手の男性の根っこのほうに、Kさんへの特別な感情が
しっかりあるのが視えた。ただ、自分でもそれを持て余しているような
印象で、踏み込む勇気がないまま時間が過ぎていた。
Kさんに「今は焦らなくていい。ただ、あなたが少しだけ開いていく必要が
ある」とお伝えした。シャクヤクが夕方に閉じるように、自分を守るために
閉じてしまっている部分があると視えていたから。
それから三ヶ月ほど経って、Kさんから近況を聞いた。自然な流れで気持ちを確かめ合えた、と。
霊視では、相手の気持ちだけでなく、
今この状況がどちらへ向かっているのか、
何が流れを変えるポイントになるのか、
そのあたりを細かくお伝えするようにしている。
「視えたこと」をそのまま言葉にするので、聞きたくない内容が出てくることもある。でも、それも含めて正直にお届けするのが龍玄の鑑定のやり方だ。
今、誰かのことで頭がいっぱいになっている方、自分の気持ちに自分でも気づけていない方、複雑な状況の中で一歩が踏み出せない方、そういった方の相談をお受けしている。恋愛に限らず、仕事の人間関係や、家族との距離感なども視ることができる。
気になることがあれば、気軽に声をかけてみてほしい。
白神龍玄