カーネーションって、不思議な花だと思います。
あれだけ身近な花なのに、手に取るたびに何か胸のあたりがざわっとする。
たぶんそれは、この花がずっと「愛されること」と「愛すること」の間で
揺れてきた花だからかもしれない。
花言葉は「無垢で深い愛」。
この言葉の由来は、20世紀初めのアメリカに遡ります。
南北戦争で傷ついた兵士たちに寄り添い続けた母親たちがいた。その献身に
感謝した娘が、白いカーネーションを教会に捧げた。それが母の日の始まりとされています。
白いカーネーションには「純粋な愛」という花言葉があります。けれどもう
ひとつ、白は亡くなった母へ贈る花としても知られています。
声にならなかった感謝、間に合わなかった言葉、白い花はそういうものを
静かに受け取ってくれる色なのかもしれません。
赤は「愛」「感動」、ピンクは「感謝の心」「温かな愛情」。
どちらも親しい人へまっすぐ気持ちを伝えるイメージがありますね。
一方で、黄色には「軽蔑」、濃い赤には「私の心に哀しみを」という言葉が
ついています。同じカーネーションでも、色によってこれほど違う。
人の感情にも、表に出る色と、影になって隠れている色があるのと
似ています。
霊視の鑑定をしていると、「大切にしたいのに、うまく伝えられない」という悩みをよく聞きます。愛情があることはわかっている。
でもどこかでねじれている、すれ違っている、そんな感覚を抱えたまま
過ごしている人が、思っている以上に多い。
カーネーションの白と赤と、影の色を全部引き受けている花言葉のように、
あなたの気持ちの全体を、一度ちゃんと見てみませんか。
万字霊導録では、そのもつれを一緒に読み解いていきます。
白神龍玄