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『やさしさ迷惑18/100』

第18話大丈夫、が怖くなる日前話:優作は、真壁の“名前の残らない仕事”に気づいた。成果の裏にある調整や焦りを見えるようにしたことで、真壁は少しだけ救われた。そして優作は、承認が人の心のコップに水を注ぐことを知り始めていた。翌朝。オフィスの空気は、少しだけ明るかった。田辺案件は大きく崩れずに進んでいる。美月に集中していた仕事も、少しずつ分散されている。真壁の依頼も、前より言葉が具体的になってきた。そして佐伯は、昨日より少しだけ背筋が伸びていた。優作は、その様子を見て少しほっとした。佐伯は最近、本当によく踏ん張っている。田辺さんへの一次対応。資料の粒度確認。想定外の質問への返し。ミスの戻し方。一つ一つは小さい。でも、少し前の佐伯なら止まっていた場面で、ちゃんと動いている。その時、真壁が佐伯の席に来た。「佐伯くん、昨日の確認項目、よかったよ」佐伯が顔を上げる。「ありがとうございます」「もう田辺さん対応、佐伯くんでもいけるんじゃない?」真壁は軽く言った。悪気はない。むしろ褒めている。桐谷も横から乗る。「たしかに。佐伯、最近かなり仕上がってきたな」佐伯は少しだけ笑った。「いや、まだ全然です」「またまた」真壁が笑う。「中村くんもそう思うだろ?」優作は佐伯を見る。佐伯の表情は、少し照れているように見えた。だから優作も、自然に言った。「うん。佐伯なら大丈夫だと思います」その瞬間、佐伯の笑顔がほんの少しだけ固まった。ほんの少し。たぶん、誰も気づかないくらい。でも、美月だけが顔を上げた。午前中。佐伯は、田辺への返信文を作っていた。いつもなら一度、優作に見せにくる。でも今日は来ない。優作は気になりな
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